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ささみのノート

亡彼との時間の話

2018.09.18 16:06

「おなかすいた。何食べよー。」

「む」

「なんにもないや。ごはんいかないー?」

「いーよー」

「なんじ」

「7時」

「おけ。場所○○でいい?」

「うん。」



てな感じで亡彼とはご飯によく行ってました。最初の連絡が18時ごろとかですね。

近ごろなぜだか思い出すのは、中でもよく行ってたお店の光景。会話。気持ち…なんかです。



「ごめん、10分遅刻」

「うい。先入ってる」



まだ私は研究室に通っていた。実験後の片付けをして荷物まとめて早足で歩いていたのでした。

なんでだか楽しくない。実験もしてるけど、さして重要なことに思えなくて身が入らない。本当は調べものしてから実験デザインする方がいいに決まってる。……けど、PCの前で時間だけが過ぎていってしまう。せめて手を動かしている方がマシかなぁ。かったるい。


体調も良くない。帰る頃には頭を殴られたみたいなクラっとするめまい?が起こる。動悸がする。身体がだるくて、3階分下りるのに階段を使うのもだるい。けどなんとなく人に会いたくなくて、ゆーっくり上り下りするほうを選ぶ。



またクラっとしながら足早に向かうけれど、10分超えて遅れてしまった。ごめんね。



彼はいつも壁側の席を私に譲ってくれた。彼なりの配慮なのだと思う。だから私も、彼が体調悪そうな時は壁側を譲った。



遅れてごめんって言いつつ、挨拶しつつ、注文して腰を下ろす。つかれたぁ。


けれど、おつかれー。とか、今日はどうだったー?とか言ってるうちに、なんだか和んだ気持ちになってくる。あのひとの方がずっと身体を重たそうに振舞ってるから。よく頑張ったね、と思う。健気さに癒されるんだろか。疲れてるのはふたりとも一緒。




美味しくてリーズナブルなごはん。そいつを食べながら、話題は深い方へゆく。



研究室のことで悩んでた時期はよくそのことを話していた。

先生と話をしたけれど、やっぱり要領を得なくてもやもやする。このままじゃ研究だめかもしれない、けれど、ここで辞めたとしてもきっといつか後悔する。修士をだましだまし頑張るのがいいのかな、でももうこんなことしてたくない。ほかの道なんてあるのかな。

研究のことより音楽のことで頭がいっぱいで、だけど音楽じゃ食べてはいけないから、どうしたらいいかわかんない。

もう行きたくない。学校に行きたくないよ。



弱音を吐ける唯一の場所だった。それを受け止めて、私には思いつけないアイデアをくれたり、たまには笑いに変えたりしてくれる。本当に助けられた。



彼の悩み……卒論の内容を聞いてあーでもないこーでもないと言ったり、仕事のことだったり。聞いた。でもなんだろう、あまり自己開示したくないタイプではあるけれど、それにしても触れていない話題が多いななんて思った。



互いに溜まった悩みを吐き出せる場所だったから、ごはんに行けないとストレスがたまる。自覚してた。




つらかった。

あのつらかった時の感覚と、ごはんの場での会話の和やかさがふと蘇る。懐かしくなる。


もう帰ってこない。もうないんだとは分かっていても、やっぱり寂しさは拭いきれないんですね。




実は彼氏ができました。

その人とはその人との付き合い方があって、違う形で癒されてる。


他にどんなことがあろうと、きっと懐かしい時間を想って寂しくはなってしまうんだと思う。


わたしは、わたしが今お付き合いしている彼を亡彼の代わりにしてしまっていないかがすごく不安です。

まだまだ付き合いが浅いのもあって、亡彼と比べてしまうとどうしても不満?感が出てしまうのは当たり前のこと。比べちゃうのは良くない。まー比べても違う人なんだから、良いところも良くないところもそれぞれある。


亡彼よりずっと優しくしてくれる。応えてくれる。自己開示もしてくれてる。磨けば光る原石みたい。もう光ってる部分もあるのにあんまりそれが活かせてないのかも。

好きでいてくれているのがうれしい。


まだまだ会話がうまく噛み合わないことがままある。もう少し私のこと見てほしい。のかな。

やっぱり、亡彼とのあの楽な会話にくらべたらスムーズにいかないことは多いです。そりゃそうだ、6年かそのくらい一緒にいた人と比べたってしょうがない。


いま目の前の人との関わりを大事にしたいな。こうやっていまのお付き合いを大事にしたいと思う意思があるから、付き合ってられるのだと思う。



過去の幸せな時間はとっておこう。

それとは別にいまを生きればいい。



それにしても、本当に懐かしくて愛おしい、けれど毎日が苦しいあの感じが蘇るこの頃です。