相模原なるほど学校クイズ【57】
学校には、授業以外でもさまざまなことを学ぶ機会がたくさんあります。
「学校で飼育している動物」も子どもたちにたくさんの学びを与えてくれているのではないでしょうか。
今回はしろいゆきさんからの出題です。
Q.相模原市の小学校で飼われていたことのある生き物は次のどれでしょう。(複数回答あり)
注・この40年くらいの間で考えてください。
①ヤギ ②ポニー ③キリン ④ぶんちょう ⑤にわとり ⑥うさぎ
⑦セキセイインコ ⑧くじゃく ⑨メダカ ⑩グッピー ⑪かめ
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:③キリン以外全部
解説:私は市内の小学校に勤めて40年くらいになりますが、キリン以外のほとんどを勤務先で飼っていました。「学校で」というのは、「飼育委員会の児童が中心となって世話をして飼っていた」という意味です。
にわとりやぶんちょうなどの小鳥、メダカやかめなど水槽で飼う生き物は、目にしたこともあるかと思います。珍しい生き物のエピソードを紹介します。
①ヤギは、私の通勤途中にある学校の校舎裏によく放されていました。校舎裏の雑草を食べてもらっていたようです。
②ポニーは、娘の通った小学校で飼っていました。開校間もない学校で、珍し物好きの校長先生の勧めで飼うことになったとか。低学年の子どもたちは昼休みに「馬車」(リアカーを引かせる)に載せてもらったり、高学年のクラブ活動には乗馬クラブがあったり、児童会主催のお誕生会で毎年お祝いしたり、運動会の入場行進で先頭を歩いたり…など、子どもにはとても楽しい思い出になっていました。しかし、大型動物だけに世話は大変で、先生たちも1週間交代の当番があったそうです。亡くなった後は、骨格委標本になりました。
⑥うさぎは、かつて100わ以上飼っていた学校がありました。校庭のうさぎエリアは穴だらけだし、どんどん子どもが生まれて増えるので、世話も大忙しだったとか。
⑧くじゃくを飼う学校は珍しいと思うのですが、私はこれまでに2校くじゃくの学校に当たりました。やはり、羽を大きく広げる姿がとても美しく見えましたが、鳴き声がとてもうるさくて、授業中などに鳴き出すと気になって仕方ありませんでした。もちろん子どもたちも。
以前は、どこの学校でも生き物を飼うのは当たり前でしたが、今は飼っている学校はかなり少なくなっています。特に、屋外の小屋で飼う生き物は、死んでしまったら新たに飼うことはせず、私の勤務校ではこの数年の間に生き物が全ていなくなり、飼育委員会が廃止になりました。低学年の生活科の学習で、ふれあい体験をしたり、図工で写生をしたり、飼育委員会にも生き物が大好きな子どもたちが中庭に放してあげたりして楽しんでいたのですが。
学校での飼育活動がなくなってきた理由には、世話をする時間や費用の問題、長期休業中の世話当番や動物アレルギーの健康や安全の問題などがあろうかと思われます。しかし、ちょっとした心の潤いや和みも学校からなくしてしまうほど、大人も子どもも慌ただしいところに問題があるのではないでしょうか。世話は手間だけど、そこに小さな命とのふれあいがあり、道徳心を育む一助として必要だったのではないでしょうか。
私も小学生の時に飼育委員を経験しました。
当時は、うさぎとにわとりを飼っていたと思います。
放課後(昼休みだったかも?)に餌やりに行くのですが、餌は給食室にもらいに行っていました。余ったパンや、調理には使わなかった野菜の葉の部分をもらって動物たちにあげていました。
夏休みも飼育委員で当番を決めて小屋の掃除と餌やりに通っていました。給食がないので餌は家庭から野菜くずなどを持参していたような。。。(うろ覚え)
凶暴なにわとりが1羽いて、にわとり小屋に入るにはとても勇気が必要だったことなども思い出されます。
そんな思い出のある飼育小屋も今は跡形もなく撤去されています。
相模原市の学校での動物飼育について調べてみたらこんな記事を見つけました。
地域の方との連携で動物の飼育を継続する方法もあるのですね。
相模原市には麻布大学という動物のスペシャリストの大学もあるのですから、そういった機関とも連携して、子どもたちにとって大事にするべきものについて考えていけたらいいのにな、と思いました。