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岡田 しん

家庭ごみ有料化について

2013.03.08 01:49

千葉市が来年2月から導入を計画している「家庭ごみ有料化」議案が、昨日、環境経済委員会で採決されました。

同委員会所属の委員として以下の見解を述べ、継続審査を主張しましたが、賛成少数で否決され、議案自体は賛成多数で可決されました。

【みんなの党千葉市議団の意見】

結論から申し上げます。

我が会派としては、当局が掲げる家庭ごみ手数料徴収の目的は適正であり有料化導入自体は賛成でありますが、

その手段としての0.8円/Lという具体的な手数料額に関しては、高すぎると考えており、再検討が必要のため本議案は継続審査とすべきことを提案いたします。

以下、理由を述べます。

有料化導入に対する当局の説明や広報・アンケートでは、いくつかの会派から情報操作を行っているとの指摘がありましたが、

この手数料額の設定においても、当局が科学的根拠としている大学教授のデータ(手数料額と削減率の相関関係のデータ)の出典元にさかのぼって我が会派が調べたところ、

当局が恣意的に削減率を低く解釈して高めの金額を市民や議会に提示していることが判明しました。

そもそも導入にあたり、当初1円/Lを想定して説明してきたにもかかわらず、上程する段階になって、議会対策としか考えられませんが、急に0.8円/Lに引き下げられました。

当初から、「削減効果があり、市民負担を最小限に抑える」と言っていたことが図らずもいい加減であったことを自ら証明した訳です。

1円に関しても、導入している自治体が大体1円だからとか、0.8円についても政令市で最安値だからとも説明しておられましたが、そういうことではないはずです。

科学的根拠に基づいて綿密に計算しなければならないはずです。

そして、その科学的根拠については、先程申し上げました。我が会派の計算では、手数料が0.5円/Lくらいでも何とか目標の削減量に届きます。

「削減効果があり、市民負担を最小限に抑える」というのであれば、あとは、これまで行ってきた削減策を更に徹底・周知するとか、未実施の削減対策を行って、削減させるべきで、

極力手数料額は低く設定するできです。当局は、まだ出来ることをせず、有料化ですべてを解決しようとしているとしか思えません。

また、当局が正当化の根拠としている廃棄物減量等推進審議会の答申では、あくまで参考資料として「想定」額を記しているだけで、

具体的な手数料額を提示しておらず、市民や議会を含めた手数料額についての十分な議論が行われたとは考えておりません。

先日の自民党の代表質疑でも、本議案は「環境行政で今議会最大の課題」であり、「市民負担のかかる議案については、より多くの市民から意見を聞き制度設定をおこなうべき」であるとして、

「市民から幅広く意見聴取し、議案提出はもう少し期間を置いてからが望ましい」「来年6月からの有料化実施が望ましい」との意見がありましたが、我が会派としても同様に考えております。

以上です。

※最後に書いた自民党市議団ですが、つい1週間前までは上述の通り、代表質疑で「継続審査」と息巻いておりましたが、何故か賛成に回りました(理由は知ってますが・・・)。