山口県高校演劇大会2023 report
えんげき屋山口店 店員いのうえ&店長みやざき で山口県高校演劇大会を観に行きました!
高校演劇ウォッチャーである井上と県大会初潜入の宮﨑がレポートします!
2023年10月28日、29日
会場:周南市文化会館
1日目6校、2日目5校の上演がおこなわれ、中国大会への切符を2校がつかみます。
周南市文化会館は、きれいですっきりした印象。隣には徳山動物園もあるし、いい場所です。(2日目、お昼休みの時間にたまらず動物園をダッシュ散策した宮﨑)
あまりにも夢中で、全然写真を撮っていませんでした、反省です。1時間の持ち時間で、上演がおこなわれます。リハーサルも十分な時間はありませんから、裏方も含めドキドキの本番。でも、ほかの学校の上演も観たいし、観てる場合じゃないし、みたいな気持ちのなか、自分の出番を待ちます。
幕間ロビーにて 生徒講評
井上 高校演劇の県大会になると「生徒講評」という時間が設けられ、これも高校演劇では名物なんです。
宮﨑 学生同士で観劇直後に作品の感想を述べあう……いろんな作品の見方ができそうだし、批評的な考え方も育ちそう。
井上 上演で勝ち上がることができなくても、この講評枠で全国を目指すこともできるんです!
宮﨑 それはまた、すごい気合いだ……。
井上 全国大会とかだと、この生徒講評を楽しみにしている大人がほんとに沢山いるみたいですよ。
宮﨑 ほー奥深い世界だなあ。でも、これは審査員の幕間講評と同時進行で行われるってことは、講評委員の人たちはちゃんとトイレとか行けてるの?! 心配!
井上 まあ、まじなので、ぎりぎりかもしれませんね……(苦笑)
アンケートや作品ビジュアルも
宮﨑 作品のビジュアルはパンフレットには載らないけど、こうやって掲示するのいいよね。イラスト同好会とかが書くイメージ。
井上 最近の子はなんでもできるから、結構部員の中に上手な子がいたりするんです。こういうのも総合芸術って感じ。
宮﨑 そうね、演劇ってやろうと思えばなんでもぶっこめちゃうもんね。制限がないから難しいし、制限がないから楽しい。
井上 そうそう。
宮﨑 生徒さんも、お客さんもみんなすごくアンケート書いてるね。
井上 そういう文化としてもう定着してると思います、特に部員たちは。感想を言い合うのも部活動ならではだったりしますよ。
宮﨑 なるほど、稽古場からそういう風土があるのか。
井上 指導者! とか経験者! がいない場合が多いから、みんなで作り上げなきゃいけないし、意見を出し合わなきゃいけない。そういうマインドやできる環境をつくるというのが、大切かもしれません。
宮﨑 そうかそうか、じゃあ逆に指導者・経験者がいるがゆえにトップダウン型になっちゃうこともあるんだろうね。
井上 それはあると思います。どちらが良いかはわかんないけど、高校演劇の永遠の課題だと思います。強い指導者、いるかいないか問題みたいなのは。
見終えて
宮﨑 審査員の人も、「こんなにみんな良くて正直びっくりした!」と言っていたけど、いつもこんな感じ(のレベル)なの?
井上 いやあ、私が現役の時よりは、全然レベル高い気がします。最近と比べても……「え、どこが中国大会行くの?」って、まじめに思いますもん。
宮﨑 1日6本、2日で計11本演劇見るって異常だけど、かなり苦なくみれた印象あるよね。1日目の帰り道、うわあ、今日6時間演劇見てたんだって思うとちょっとぞっとするけど(笑) 審査員の先生たちは大変だろうな。
井上 一般人で通しで観る人はオタクでしかないですよね(笑) いやしかし、この中から2校しか(中国大会)行かないのかあー。
宮﨑 厳しいねー。
井上 今回の県大会、本当にレベルが高かった…!
私が高校生の時は大人のお芝居を参考にしていましたが、大人になった今は、逆に高校生から吸収できる事がたくさん!すごいなぁ、うまいなぁ、と終始感心しながら観ていました!!
高校演劇の良さは、高校生が『伝える』ことに全力で挑んでくれるから、舞台上と客席とのコミュニケーションが取りやすいこと。“審査“という見られる意識があるからなのかも。
だとしても、やっぱり順位は付けられないでしょ…というのが本音です(笑)
だってどの学校も面白いから!!みんな、これからもずっと演劇を続けてほしいです!!
宮﨑 今回は地区大会の次の県大会、はじめて体感しました。熱い、熱いよ!県大会でこのアツさ。たくさんエネルギーをもらいました! それから彼らを見ながら、「演劇マッチョ」=「演劇好きすぎて気持ちがムキムキなガチ勢」という言葉が生まれました。これから使っていきたいと思います(笑) また、高校生企画やりたいねえ。
結果や山口県高校文化連盟演劇部門の活動については下記
えんげき屋さんの高校生×社会人演劇企画の詳細は下記
(会場内の写真は、あさかわみよこさん・山口県高等学校演劇協議会より許可転載させていただきました。ありがとうございました。)