捕獲器にアライグマ
「猫が、通り道をこじ開けて畑に入って苗を引っこ抜く」と言っておられた、畑の方。
猫、そこまで力ないか、他のルートで入って来れると思う。
畑に設置した捕獲器に、アライグマ(坊ちゃんと名付け)。
君が色々やらかしてたの?笑
まぁ、猫でもアライグマでもどっちでもいいんやけども、私は。
知らんやんな。ニンゲンに捨てられて、住宅街の川とか茂みで生きていくしか出来ないからここにいるだけ。
畑でお昼寝してる猫を見て「(畑を荒らしてるのは)猫の仕業だ!」て思っちゃう。ニンゲンって目に見えた物を過信して、妄想する癖があるんやなぁと、また面白い見え方がしました。
朝から、私含め、4人のニンゲン達がこの件で話し合い、1人が処分の方向に向かって動いたら、救ってあげたい気持ちがある中立的な立場の人も、仕方ないなという具合にそちらに流れる。
私も、この流れを変えられないと思い込み、ふと流されかけたけど、「本当にそれでいいの?生命を救うための捕獲器じゃないの?入った子を殺生するの?仕方ないことなの??」と、私の中の私が、私に問う。
多数決で決める?その多数の中の半数以上は「どちらでもいい」「近隣住民で揉めたくない」「そもそも、関わりたくない」と、坊ちゃんとは全く関係のない部分での判断なのだろう。
オーバー80さんは、処分を希望し役所に連絡。
アラウンド80さんは、「タヌキやったら返したらなあかんねんで。これ、アライグマかタヌキか分からへんわ。」と言い、私には「この子、凶暴ちゃうからタヌキやで、多分(放したらええやん)」と耳打ち。
TNRの相談者エンジェルちゃんは、「タヌキかも知れないですよね。」
私「タヌキなんちゃう!笑 どっちでもいいけど、返してあげたい!」
と、半数以上のタヌキであって欲しい意見。
でも、ダメ押しの「しっぽがシマシマ」で
アライグマの太鼓判。
行政の引き取りに時間がかかり、なかなか来ない。
私「この子、放したらダメですか?」と、再度オーバー80さんに聞く。
オーバー80さん「そやな。引き取り遅いし、もう放したろか!ええか!そこの川で放したってな!」
環境省で決められている規制として、アライグマのキャッチアンドリリースは規制外とされているので、可能。つまり、行政に殺処分をさせるのは、問い合わせた側の判断となります。
生きる道を選んでいいとされたなら、やっぱり生きる手助けをするのが、人としてあるべき姿なのではないか、と思います。生命を操作出来てしまう立場のニンゲン達。その岐路に立った時、迷わず「救う」を選べる社会になりますように。今日は、その社会への第一歩になれた日なのかな?と思いました。
朝の早い時間から、野生動物の生命に向き合い、普段なら向き合わなくてもいいとても重たい時間となった事、ごめんなさいと、ありがとうの気持ちです。
色んな人を巻き込む方式のケアラの猫活にお付き合いいただき、ありがとうございます。
この地区も、かなりの頭数のさくら猫化が進みました。まだ、これから取りこぼしがないかを確認して取り組みます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(補足)
畑から坊ちゃんを持ち出す時、威嚇して怒って暴れてた。
オーバー80さん「無理やろ。暴れよる。」
私「いや、大丈夫です。」
坊ちゃんを持って、川沿いを歩く時はおとなしく、ワクワクしながら今を受け入れる様子。坊ちゃんは、私の顔を見て、受け入れてる、気持ちがちゃんと伝わった気がしました。
この子に関わって、私の気持ちの動きがジェットコースターみたいな朝でした。この後、病院への猫の搬入のため、運転がありましたが、1人ドライブで号泣でした。それぞれを思いやったり、保身故に、無言に近い複数人の激しい感情のぶつかり合いの中で怯える坊ちゃんを目の当たりにし、「殺すなんてしたくない!」のに、すぐにNoと言えなかった自分の未熟さと、阻止できて良かった、の両方の涙でした。
何のために猫活してるのか、改めて軸がはっきりして、坊ちゃん(アライグマだけど)に感謝です。
動物が、教えてくれる。
猫とは比べ物にならないくらいの手先の器用さと力強さ、そして野生の賢さ。ニンゲンとは距離をとるべき動物なんだなと痛感しました。
本日、関わってくださった皆様に感謝し、また地道に、優しい社会作りのお手伝いに取り組んで参ります。
〜人と地域猫が共生できる社会作り・地域活性化のお手伝い〜
T(trap捕まえる)
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R(return 元いた場所に戻す)
そして
T(trap捕まえる)
N(neuter不妊手術をする)
T(Tame人に馴らす)
A(Adopt里親になる)
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