つい、本格的に構造計算してみる <メイとサツキの家>
こんにちは、ヒロです。
今回は、ちょっと見覚えがある家をつくってみました!
アニメ好きなら、おそらく分かるはずです。
そう、となりのトトロに出てくる、メイとサツキの家です!
正面にある原作では赤い屋根を持つ建物のみをつくってみました!
(何となく似ているということで、ご勘弁いただけると助かります。)
ちなみに、折れ曲がっているこの屋根ですが、マンサード型というものです。
フランスの建築家が考案した形です。
そんな洋風があふれる家の後ろには、日本家屋があります。
勢いでつくってみたのですが、やっぱり追記になってしまうのが、、、
「耐震性は、どうなるだろうか?」
気になる…
でも、壊したくない。
せっかく、ここまで作ったのに、
自らの手で壊れるまで建物を押したり、引っ張ったりなんて、できません!
こんなときは、構造計算ソフトを使いましょう!
では、検証してみましょう。
これが通常の状態です。
次に、地震がきたときはどうでしょうか。
どうやら、少し傾いているようです。
壊れてしまわない範囲で、柔軟に変形することで地震に耐える性質を靭性といいます。
それとは反対に、今の木造住宅の多くは壁を増やすなど、建物全体を硬くして、地震に耐えられるようにしています。
では、なぜ古民家は柔らかい建物が多いでしょうか。
理由としては、2つあります。
① 建物を移築しやすくしやすい。接合部を縄などで留めることで、
外しやすくしています。
② 梁などの部材が壊れるよりも先に、接合部が壊れるようにすることで部材が再利用を
可能にし、建替えも容易です。
ですが、現在では住宅を移築させることはあまりなく、昔と比べて地震の脅威が確実に大きくなってきています。
これからは、古民家でも耐震改修をすることが多くなってきます。
古民家に使われている古材は、強度があり、貴重なものです。
もし、耐震改修する場合は、そういった古民家の良さを尊重しながらも、建物の安全性を確保する必要があります。
温故知新という言葉もありますが、時代の流れに合わせて変化しながらも、古さを楽しめると、いいですね。
それでは、またの実験でお会いしましょう!!
※今回は、あくまでも作中にある建物の耐震性を考えています。
実際に愛知県で建てている「メイとサツキの家」があります。
そちらを、もとに考えておりません。
実際に建てる際にどのような工夫がされているか興味がありますので、
機会があったら、行ってみたいです!!