”つかレジェンド”が集結!いぶし銀キャストによるつか芝居『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』舞台あいさつ
つかこうへい原作、錦織⼀清演出・出演の舞台『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』は、池袋シアターグリーン BIG TREE THEATERにて、2023年11月1日の公開ゲネプロを皮切りに12日まで合計15公演が行われます。
それに先立つ10月31日にはマスコミ向けの公開ゲネプロ(通し稽古)と、出演者による舞台挨拶が行われました。錦織一清さんをはじめ、主演の銀ちゃん役、春田純一さん、大下順子さん、吉田智則さん、山本亨さん、堀田眞三さんの6人のキャストが登壇。それぞれがつかさんとの思い出や、待望の本公演にかける意気込みを語りました。
<キャストご挨拶>*舞台上でのご挨拶順
春田純一(倉岡銀四郎 役)
「この芝居は26年前、1997年につか(こうへい)さんが演出し、新国立劇場で上演したものに出演しているんですね。その26年後にまたこうやって、このメンバーで上演できるということは、すごく縁があって、それにこの座組、錦織さん演出で、この俳優たちで、なんかこの作品が生きると認めることは、 自分自身もちょっと期待して、頑張ろうと思うんですが、もう、何しろこの芝居は格闘技なんで、衣装もジャージですよ(笑)いつものことですが、本当にもう、この年代になって動いて、肩が痛い、膝が痛い、もうあちこち痛くて。まあ、でも、この年齢の割には頑張ってると思います。最後まで見てください。よろしくお願いします」
大下順子(村瀬小夏 役)
「私は今回、つかさんの作品は2作品目なんですけれども、生きてらっしゃる時にはお会いできず、本当につかレジェンドの方々と 剣を交えてお芝居をさせていただくっていうことが初めてなんですが、とにかく、一生懸命、皆様の胸を借りていい作品に、錦織さんの演出で最後まで走り抜けられたらと思っております。皆様、よろしくお願いいたします」
吉田智則(村岡安次 役)
「僕がつかさんの劇団の門を叩いた時にこの作品ができたもので、 東京ではよく受付でもぎりなんかをやっていた思い出があるんですけども、そんな自分がこのようなレジェンドの方々と ご一緒させていただいて、本当に光栄だと思っております。最後まで精一杯やらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」
山本 亨(中村屋喜三郎 役)
「私は、春田さんと同じで、つか先生が「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」というのをゼロからつくる現場におりまして、 最初、博多・九州の方でひと月かけて稽古をしたことを覚えております。それで博多で1月やりまして、東京のシアターX(カイ)でやりまして、その後、北海道に行き、定山渓のふもとでもやりまして、それから、今(春田さんが)言われた26年前に新国立劇場のこけら落としという形でやりまして、あれから26年。そして錦織さんが銀ちゃんをやられました『蒲田行進曲』にも先輩の春田さんが中村屋喜三郎で出たことを覚えております。それから20何年経ちまして、 こうしてまた中村屋喜三郎、つか先生の作品をやることは本当に嬉しく思い、 恐怖でもありますけども、挑戦する意味で、精一杯演じたいと思いますので、よろしくお願いいたします」
堀田眞三 (祖父 役)
「俳優稼業今年で60年目に入って、 もう出演作品も今まで映画、舞台、外国映画とか2000作品を超えているんですが、この作品、 春田座長に『熱海殺人事件』の時にご招待いただきまして、見せていただいて、まーすごい作品であると。俺とは無縁、無理な世界だなと思っていましたら、青天の霹靂と言いますか、おじいちゃん役のご指名をいただいて、これはひょっとしたら、俺はもうちょっと俳優で頑張れというご褒美に、この刺激をいただけてんのかなと、そんな嬉しい気分です。座長は凄まじい鉄人ですね。あれだけ喋って、アクションして、これがまぁ見事な上、あの凄まじいセリフがうまい具合に全員とハーモニーしてる。大下さんの紅一点、見事な存在とか、 刺激を受けることばっかりです。ちょっと喋りすぎましたね(笑)。ありがとうございました」
錦織一清 (演出/医者 役)
「今日はありがとうございます。平均年齢58歳のカンパニーの58歳の錦織一清でございます。先ほど(山本)亨さんが、僕が銀ちゃんをやった時の『蒲田行進曲』の話をしてくれたんですけども、僕が初めてのつかさんのお芝居に入った時に、春田さんと亨さんにすごく助けられたことを、もう昨日のことのように覚えていまして。今回僕が演出に入った時に、 『今度はじゃあ春田さん、亨さんを助けなきゃいけないな」と思ったんですけども、やっぱりまた今回も助けられてます。 本当に、このドリームチームでやれる、ここの一員になれてるってことがすごく夢のようで。また、演出家は大体このぐらいの日になってくると、だんだん自分の手から演劇が離れていってしまうものなんですが、今回出演する機会も与えていただきましたので、本当にこのカンパニーの皆さんと一緒に最後まで、楽しくゴールしたいと思っております。よろしくお願いいたします」
<ストーリー>
銀幕のスター倉岡銀四郎(春田純一) との子を身ごもった人気女優の小夏 (大下順子)。小夏とその子を押し付けられ結婚したヤス (吉田智則)は、出産費用のために危険な「池田屋階段落ち」に挑み成功する。その数年後、銀ちゃんと小夏の子・ルリ子が不治の病に冒された事を医者 (錦織一清)から聞いた銀四郎は、運命を変えるべく、「函館五稜郭の石の階段落ち」に挑むのであった。
【公演概要】
〇タイトル:『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』
〇作:つかこうへい
〇演出: 錦織⼀清
〇出演:春田純一/大下順子/吉田智則
園岡新太郎/武田義晴/友部康志/時津真人
喜多川2tom/河本龍馬/野島匡矢/平健二郎
和興/山本亨/堀田眞三
錦織一清
〇制作:株式会社アンクル・シナモン/春匠
〇⽇時:2023年11⽉1⽇(水)〜12⽇(日)(計15公演/1日は公開ゲネプロ公演)
〇場所:池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER
豊島区南池袋2-20-4