Marieピアノ教室

子供と大人のギャップ

2018.09.20 04:20

お母様方のお悩みの一つ、

ある程度弾けたら、もう弾けてるんだからいいでしよ、という感じで、練習をやめる、

という状況。


もっと、素敵に弾けるようにしようよ!

と言っても、


もう弾けてるんだから、いいじゃん!


という、親子でのギャップ。


あるあるだと思います。


実際、レッスン中にもあります。


この状況をどう打開するか…

悩ましいところだと思いますが、


そもそも、そのギャップってどうして生まれるのか、を考えると、

一つは、

音楽経験の違いじゃないかと思うのです。


仮に、ピアノを弾けないお母様でも、

音楽を聴くご経験は、子供さん達よりきっと遥かに多い。


だから、いい音楽を、感覚的に知っていて、

求めるラインが高くなる。


でも、まだ、素敵な演奏、いい音楽を知らない子供にとっては、

楽譜通りに音やリズムが合っていて、

最後まで弾けたら、


弾けた!!


に、なるのも当然ですね。


いやいや、もっと、この先が大事なんだよ、と、思います。


特に本番を控えた曲ともなると、

そんなの入り口にやっと来たところ。



だけど、子供は、

なんで?  これから何するの?

と、なる訳ですね。


ここで、

曲の内容を考え、それに沿った表現に繋げることをして行きたいところですが、

レッスンでも、それがどこまで通じるか、

どこまで共感を得られるか、

は、

その子の音楽経験値に左右される部分が大きいと感じています。


手っ取り早くは、

私も、弾いてみて、自分との違いを直に感じて貰う事をしますが、

何か違うぞ、と感じて、

その先に食いついて来てくれる子もいれば、

違うけど、別にいい、となってしまう子もいます。


怒っても仕方ありません。


その子が求めていないからです。


今、その子の中では、

大人が思う、"一通り弾けた状態" で、満足度100%になっているのです。

それ以上を求めていないのです。


例えば、

昨日テレビを観ていてふと思ったのですが、

漢字を覚えることで考えると、


見本を見て、形をまぁまぁ、他の人が見ても何の字か分かるくらいに書けたら、

よし!

と、思う子もいれば、

見本の通りに角度も長さもピッタリに書きたいと思う子もいます。

さらに、

書けただけじゃダメ、使い方や、熟語も10個は知ってないと!


更に、

その漢字の成り立ちを調べてみよう!


更に…


と、

どこまで自分が求めたくなるかは、人それぞれ。

求めてもいないのに、全部の漢字の成り立ちまで、調べて覚えてこそ、この字を分かったことになるのよ!!


と言われても、うんざり…(私の場合)

使えたらそれで良いんじゃないの。


そんな感覚に近いんじゃないかなぁ。


でも、せっかくピアノのレッスンに来ているんだから(行かせてあげてるのだから)、

もう少し音楽的に、素敵な演奏を出来るように、と大人は思いますね。


では、どうすれば良いか…


長くなるので、今日はここまで、

次回書くことにします。