日常に潜む『構造』-段ボール-
2018.03.30 07:24
-段ボールを本気で考えてみた-
こんにちは、ケンです。
普段の何気ない日常にも『構造』が潜んでいます。
『段ボール』もその一つです。
ご存知の通り、段ボールの材料は紙です。
ただのペラペラの紙ですが、段ボールの箱は中身がある程度重くても壊れずに持ち運びができます。
それはなぜでしょうか。
段ボールは、波上の紙を上下の紙で挟みこむことで作られています。
これは、折版構造と呼ばれています。
部材を『折る』ことで剛性(モノの固さ)を高めて丈夫な構造を作っているのです。
また、とても少ない材料で丈夫な構造を作ることができるため、とても経済的にモノが実現できます。
普段何気なく目にしているモノでもアイデア一つで硬くなったり、柔らかくなったりします。
私たちが設計している建物でも、段ボールのような丈夫さを実現するために、構造力学に基づいて様々なアイデアが駆使されています。