『企業と生物多様性の関係性マップ』
今日は夕方、御茶ノ水で「企業と生物多様性
イニシアティブ」(JBIB)の年度慰労会。
昨年暮れまで参加していた私は、送別者の一人として
呼んでいただいた。
思い起こせば、2007年秋にJBIB
起ち上げの作戦会議を足立直樹さん(レス
ポンスアビリティ代表)のオフィスに私を
含めた5名が集まり、「持続可能性に向けて
企業の生物多様性保全を連携する志を持った企業
グループ」を創ろうと、熱い思いを語り合って
スタートしたものだった。
(設立趣意書 http://www.jbib.org/index.php?JBIBprospect)
準備会合を経て、2008年4月に14社が
参加して正式スタートした。
私は当時の所属先がJBIB副会長企業となったこと
から、R&D部会長の大役を仰せつかった。
企業として生物多様性をどのように共通して取り組む
かテーマ案を5つほど考えた。部会メンバーに希望を
聞いたところ、「自社と生物多様性のつながり
を明らかにする」が一番希望が多かった。
どのように明らかにするかを議論したが、当時世界の
どこにも例がないものであり、考え出すのは結構至難
であった。
人数が多くてもまとまらないので、テーマを取り上げる
のに一番積極的であった金田晃一さん(当時大和証券)
の所へ関係者が数名集まり会議を行った。
ここでも中々良いアイデアが出ない。すると、金田さん
が私に聞いてきた。
「岸さんの所であれば、どのようにつながりを
考えますか?」
そこで私はこう答えた。
「経営層であれば、担当者にこう聞くかも
しれませんね。うちの会社の製品、例えば複合機は
いったい生物多様性、生態系とどのようにつながって
いるのか。
製品やサービスを真ん中に置き、生産や販売の工程、
つまりライフサイクルで生物多様性の関係を
明らかにするのが必要でしょう。」
こうして、最初のイメージが出来上がった。
それから、様々な案を各人で出し合った結果、
イメージ図やマトリックス、説明文にまとまり、
いい所取りした3点セットにしようと
提案し賛意を得られた。
そして部会長の責任をとって、私が最初に
サンプルを創ることとなった。
当時JBIB事務局スタッフの石田聖二さん(現
東北大学国際高等教育研究機構)に
お手伝いいただきながら、私のアイデアでマインド
マップ式のイメージ絵ができた。