「筋活」で筋肉を鍛えよう、「貯筋をしよう」という話を聞くことあると思います。年齢とともに減っていく筋肉を、これ以上減らないように、「なにか筋トレをしなくっちゃ」と思っている人も多いはず。
しかし、ここで気を付けていただきたいのが、古い習慣、仕事や生活で繰り返してきた自分の偏った動作パターンや姿勢のくせ、つまりは、筋肉の使い方のくせを放置したままトレーニングをしてしまうことです。
これだと、一つの部位に負担をかけすぎたり、関節を傷めてしまったり、疲労している部位をさらに疲労させてしまったりして、期待した効果が出なくなるばかりか、体を傷めてしまうこともあります。
私、福田裕子は高齢の方々が集まる場で15年以上、講演や運動指導をしてきたからこそ分かるのですが、そもそもの運動に必要な『基本姿勢』、別の言い方をすると『スタートポジション』が取れていない人が多く見受けられます。
そのうえ、40~50代の女性ではメディアやヨガや流行の影響を受けて、股関節を無理に広げたり、ベターっと開脚をしたりするのを真似して、股関節を傷めて歩けなって病院通いをした人もいます。とても残念なことです。
私たちは何のために体を鍛えたり丈夫にしたり健康になりたいのかというと、
①自信をもって
②気持ちよく楽しく
③自分が本当にやりたいことをやって満足できる人生を送る
ため、ですよね?
せっかくのポジティブな行動なのに、逆に体の健康を損ねてしまったという相談を受けるたびに残念に思うんです。
年齢を重ねてきたからこそ、人の体には歴史があります。「自分にぴったり」を見つけるためには、次の3つのステップを経る必要があります。
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①よく見て、イメージする
②気持ちよさや力強さを感じながら、少しだけやってみる
③不調が見られなければ続けていく
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たった、これだけのことで体を守ることができます。
ただ、ここでまた一つ問題があるんです。自分の体に注意を正しく向けたことがない人があまりにも多いんです。おそらく、自分のことを脇においてまで、ほかの誰かのためにと、今まで一生懸命生きてこられた方なんだろうなあと思うんですよ。
こうした運動初心者や、「運動なんてできない」という高齢者のために、理学療法士が一緒に働く看護師さんや介護士さん、高齢になる母親やその友人たちと暮らしの現場で開発したプログラム&教育法が『10秒ポーズ®』です。
筋トレ、ストレッチ、ウォーキング、ランニング、フラダンス、水泳、ヨガ、ピラティス、◉◉エクササイズと筋活によさそうなプログラムはたくさんありますし、やってみるのもいいのですが、それよりもっと前にやるべきことがあるのに、それらをすっ飛ばして足踏みしていたり、失敗している人が、ほんとに多い・・・。
まとめると・・・
大人の筋活で大事なこと3つ。それは、
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①基本姿勢(スタートポジション)がキチンと取れる人になる
②動かすのは人体の基本構造上ムリのない関節可動域まで
③特別なことをやる前に、生活動作の質の見直しを
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とはいえ、自分のことは自分ではなかなかよく分からないものです。客観的な評価やアドバイスが欲しい方は、個別のコンサルティングも行いますが、まずは、10秒ポーズ®をご活用ください。10秒ポーズ健康法は、上記①②③を叶えるために理学療法士が10年かけて開発した運動学習プログラムです。
2019年の出版以来、安全大会、女性や高齢者を対象とした講演会、研修はもちろん、こども園で働く保育士さんの健康増進や腰痛予防も兼ねながら、園の幼児と一緒に行う「遊び」としても導入が広がっています。
書籍『一生歩ける体をつくる10秒ポーズ健康法』(サンマーク出版 / 全国発売中)も、ぜひ入手してください。
「詳しく知りたい」「話が聞きたい」という方は、下のフォームからお問い合わせくださいね。講師、講演のご依頼承ります。
筋トレでも、ストレッチでも、ウォーキングでもないのに、強くなり柔らかくなり、体と心の健康に効いてくる方法について、わかりやすく、楽しく、ためになる話をお伝えします。
福田裕子(ゆうこりん)/理学療法士
※理学療法士:体の構造や動きの仕組みを理解し、立つ、座る、歩く、息をする、段を上がるなどの基本動作に特化して、治療的、予防的に運動指導や理学療法ができる国家資格