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『歴史を学ぶことは、人生の案内人を雇う様なもの』

2013.08.09 10:04

「歴史を学ぶことは、人生の案内人を雇う様なもの
です」

最近、あちこちで聞くようになった”リベラルアーツ”(教養)
とは、そもそもどんなものでしょう。











調べてみると、異句異音で幅広い意味があり、正直よく
わかりにくいです。

・多彩な分野で活躍し、リーダーシップを発揮できる人材
を育てる学校
・学部の教育を重視している大学
・西洋世界の学術・学問の基礎・文理にとらわれず広く
知識を身につけながら、創造的な発想法を訓練する教育
システム

そんな中でしっくりきたのは、佐久間美帆さん(米国ウィリ
アムズカレッジ2年生)
の言葉でした。

「授業では先生からどのように考えればいいか、というヒント
を質問の形でもらっていましたが、リベラルアーツで身につける
力というのは、このような質問を「自分で考える力」なのだと
思います。

つまり、生の情報を読んで、自ら質問を考える力、その質問
に対して論理的に答える力、そしてそれを人に対して説明
する力、というふうに、「読む―考える―説明する」という
ステップを自分でできるようにする教育を行っているように
思います。」

佐久間さんが履修した「アメリカで学ぶ日本近現代史」の授業
では、ペリーが来航してから現代までの日米関係史を、
様々な文献や映画を見て学ぶ
そうです。

福沢諭吉、堀田正睦、会沢正志斎、ペリー、ハリスらを
読む(日本人の著作は英訳で読む)
。

日米どちらの視点も入れた多様な文献を読み、これらに
基づいて授業中はディスカッション
を行うそうです。

「高校までは、教科書を読んで、事実関係を把握していく
というスタイルでしたが、この授業では、日米どちらの視点
を学ぶこともできます。 

さらに、ディスカッションを通して、アメリカの学生がどのよう
にそれを捉えているかが分かるのでとても新鮮です。」



日本で習ってきた歴史の勉強は、知識がベースだったという
佐久間さん。

確かに日本でのそれは「何が起こったのか?を正しく把握
できているか」
ということを重視して試験に問うものが主でした。

「それはそれで好きでしたし、一つ一つの事象を長い歴史
の中で把握することはとても大事です。

しかし、ウィリアムズカレッジでは、「なぜ」それが起こった
のか?「あなたは」どう分析しますか?ということがメインです。

「何が起こったのか?」という知識をベースに、それが
「なぜ」、「どのように」起こったのか、ということを文献をもと
に「自分で」考える、というのがアメリカでの歴史の勉強の
醍醐味ですし、そこが私はとても好きです。」
 http://toyokeizai.net/articles/-/16730 

かつて私は、小学校で厳しくも温厚であり、直に定年を迎える、
心密かに尊敬していた高橋先生から、ある時こう言われました。

「岸君、歴史を学ぶことは、人生の案内人を雇う様なもの
です。歴史はいろいろなことを教えてくれます。

特に昔の人がどう生きたかを知ることは、君の人生に必ず
役立つことでしょう。

一人でも二人でも尊敬する人を持って、目標にすることです。」

日本の歴史を学ぶことは、日本人としてのアイデンティティ
を持つことにつながる。
しかしその学び方は、偏った視野の狭いものでは意味が
ありません。



視野の広さで浮かぶのが、梅棹忠夫先生。

その大著「文明の生態史観」にて、文明の生態学的進化は、
「自発的に遷移する」か「外因的に遷移する」かで文明は
分類される
と説かれました。

「生態」は「共同体の生活様式」のことであり、その生活
様式は「遷移」を起こすのである
と。

私は生態学を学ぶ上で、梅棹先生のこの言葉に大きな影響
を受けました。

まさしく「サマリーでなく、アナリシスが歴史を学ぶにあたって
大事なこと」であると
思います。