ちいさなものがたり

黄金比と白銀比

2018.09.21 07:36

普段誰も気に留めもしないが、

皆が最も自然に感じるバランス比率。


とまあコレが今日の講義のハナシ。


デザインかじってる人は意識している

であろうモノだけど、自然物のバランスも

おおよそそうなっている事が多い。


それが黄金比、白銀比と呼ばれる

モノだ。


かつてモナリザなんかで話題に

なった黄金比は、短辺と長辺が

1:1.618の比率になっている長方形

の事を指す。


具体的に言うと、正方形を描いて

底辺をAB、上辺をCDとした時に

ABのちょうど中間点を中心に

上辺CDを結ぶ円を描いた時に

ABの延長線と交わる点をB“とする。


そこから垂直に伸ばした線と

今度はCDの延長線と交わる点をD”

とする。


こうして出来た長方形AB”CD”が

黄金比長方形となる。


この中になから収まるように

デザインを組み立てると非常に

まとまって見えると言うわけ。


ピラミッドとかパルテノン神殿とか

名だたる世界の建築物には

よく使われている。


もう一つ、黄金比ほどは名前は

聞きなれないかも知れないが

非常に身近なのが白銀比。


コレはまたの名を大和比とも言って

日本人により馴染みのある比率関係

になる。


比率にすると1:√2、

ひとよひとよにひとみごろ、


1:1.4142…


法隆寺五重の塔とかドラえもんとか、

もっと身近なモノを挙げるとよくある

紙の寸法、AサイズBサイズなんかが

これにあたる。


はがきサイズなんかほぼまさにそれ。

100㍉×148㍉なので。


つまりまたまた正方形を描いて

底辺をAB、上辺をCDとした時、

Aを中心にADを半径とした円を

描いた時に底辺ABと交わる点を

垂直に伸ばしCDの延長線上と

交わる点を結んで出来た長方形が

白銀比長方形と呼ばれる。


これもまたここに収まる様に

組み立てるとまた自然にバランスよく

見えると言うわけで。


人物や背景の構成が苦手な人は

意識してみると良いかも知れません。


部屋の片付け、配置なんかにも

使えます、たぶん(笑)