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「宇田川源流」【日本万歳!】 武田信玄役が富永愛という現代を風刺した信玄公祭り

2023.11.05 22:00

「宇田川源流」【日本万歳!】 武田信玄役が富永愛という現代を風刺した信玄公祭り


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや、日本らしさが発揮できている部分など、または外国から日本が称賛されているような記事を皆様にご紹介し、その中の日本のすばらしさの根源にあるものを探るという連載である。その中において、日本のすばらしさというのは日本人の毎日の習慣や日本人の考え方、日本の国民性、日本の人々の性格ややさしさなど、日本人であるからそのようなことができるのであるということを皆さんにお届けして、その中で、日本人のすばらしさの根源は「日本人すべてが持っている」ということを共有したいと思っている。

毎週月曜日は「マンデー・ブルー」といわれるように、土日の休みの後にこれから一週間働かなければならない。働くことが嫌というよりは「自由な時間から自由ではない時間に変わる」ということになるということに、自分の時間が失われるような錯覚になり、それが、ブルーになってしまうというような状況になるのであるが、まさにそのような内容が、そのまま「マンデー・ブルー」につながってくるのであはないかという気がする。しかし、そのような「ブルー」な状況であっても、その内容が世界に称賛される内容であったり、誇りを持てるような内容であれば、それが自由な中ではなくても、自分のやるべきことが見えてくるのではないか。そのような内容を見てゆくということが重要なのではないかという気がする。その「誇りを持てる」読み物の一つとして、この連載があればよいのではないかという気がするのである。

さて、今週は「祭り」である。

秋祭りというのは、様々な祭りがある。一つは収穫の祭りであるが、収穫というのは、当然に神々の恵みを受け、自然の恵みを受けた食材に対して、その食材に対して非常に大きな力になるという気がするのである。そしてその異常に大きな地kらを与えられたことに関して感謝をするということになるのである。それが「収穫祭」の意味合いになるのであるが、実際は、その土地というのは、何も神々だけではなく、また自然だけではなく、その地域の英雄やその国の功労者など、様々な人のおかげでもあるのではないか。その為に「歴史上の人物」の名前をとった祭りもこの時期に多いのが現状である。

「信玄公祭り」来場者数 約23万5000人 初の20万人超

 50回目の節目となった信玄公祭りは29日閉幕し、実行委員会によりますと、来場者数はおよそ23万5000人と、初めて20万人を超えたということです。

 戦国武将の武田信玄をしのぶ「信玄公祭り」は昭和45年に始まり、新型コロナウイルスによる中止などを乗り越えて、ことし50回目を迎えました。

 今回は信玄役をモデルで俳優の冨永愛さん、軍師の山本勘助役を俳優の白須慶子さんと、共に初めて女性が務め、2日目の28日には、祭り最大の呼び物の武者行列「甲州軍団出陣」で甲府市内を練り歩きました。

 国内外からの観光客の往来が活発になるなか、今回の祭りでは武者行列が行われた平和通りに初めて有料の観覧席が300あまり設置されたほか、外国人観光客による「グローバル・サムライ隊」が加わりました。

 実行委員会によりますと、3日間の期間中に会場を訪れた人の数はおよそ23万5000人と、これまでで最も多かった去年のおよそ17万8000人を大きく上回り、過去最多を更新したということです。

 実行委員会は「予想以上に多くのかたに来ていただき感謝しています。女性初の信玄役となった冨永さん自身が祭りの前からSNSで発信してくださった効果もあり、新たな客層にアプローチできたと考えています」とコメントしています。

10月30日 17時38分 NHK

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20231030/1040021763.html

 甲府の「信玄公まつり」は実際に私も行ってきた。まあ、武田信玄24将を模した人々が、部下を引き連れて昼から練り歩く姿は、「もう少ししっかりやれ」というような隊も中にいるところが、まあ、現代の祭りだなと思う。ちょうど暑い日であったために、そこで甲冑姿はやはり現代人には厳しかったのではないか。もちろん、戦争(合戦)があるわけではないので、甲冑姿などといっても緊張感があるわけではないのであるから、基本的には「仮装行列」とあまり変わらない。そのように見ていれば中にはハロウィン仮装行列も実際に入っているのであるから、まあ、お祭りとは何でもあってよいものなのかもしれない。

さて、今回はその武田信玄役にタレント・モデルの冨永愛さん、山本勘助役に女優の白須慶子さんが扮して行列に加わった。もちろん二人とも女性であるが、しかし、武田信玄も山本勘助も男性であるにもかかわらずその役になっている。上杉謙信に関しては、不犯の誓いをしているということから、女性ではなかったかというような異説もあるので、女性が扮していてもよろしいのかもしれないが、武田信玄といえばなんとなく女性的な感じが全くない人物ではないか。しかし、そこに女性を持ってくるというのは、非常に面白い。ある意味でこのようなものもよいのかもしれないと思う。

女性を大名役で武者行列を行うというのは、なかなか面白い。強い女性が、なんとなく「しっかりしろ」と言いたくなる男性を引き連れて、馬で颯爽と現れるというのは、まあなんとなく「戦国時代をもしていながらも現代を強烈に風刺した感じ」がして、なかなか面白い。そのように思った人が、過去最高の23万人以上来ていたという。これはこれで一つの面白さなのかもしれない。

そのように見えていれば、祭りも面白いのかもしれない。戦国時代と現代の融合をしっかりと見ているような気がするのである。祭りとはそのようなものである。