『東京オリンピックを機に水素社会の到来へ』
ネクスファで行っている未来型の学び「サス学」。
(「サス学」は三井物産㈱の登録商標)
2学期のテーマは「オリンピック」。
http://greenz.jp/2014/04/24/next-ph/
東京五輪は「水素を活用」して、選手村に燃料電池車を
走らせる。
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、大会組織
委員会は、来年2月までに策定する「大会開催基本計画」
に盛り込まれる大会コンセプトの一つに、
次世代エネルギーとして期待される水素の活用を掲げる
方針を固めました。
五輪を「水素社会の実現」に向けた起爆剤と位置づけ、
クリーンエネルギーとして普及を促すとともに、日本の
環境技術を世界にアピールする狙いがあります。
水素エネルギーは、利用の段階ではCO2を一切排出
しないため、低炭素社会への切り札ともなり、また、
次世代エネルギーとして最も有望なものの1つと
目されています。
さらに、水素関連製品は日本の高い技術力の集約で、
水素エネルギー普及による経済波及効果は、極めて
大きいと期待されている新エネルギー。
世界各国から訪れる観客を運ぶため、東京都が
東京駅周辺と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)
などの新しい公共交通機関に燃料電池バスを採用する
ことを検討しているといいます。
BRTとは、「Bus Rapid Transit」の略で、連接バス、
PTPS(公共車両優先システム)、バスレーン等を
組み合わせることで、速達性・定時性の確保や
輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えた
バスシステム。
東京大会では、選手村と各競技施設の間を結ぶ
選手の送迎に、水素で走る「燃料電池車」を
大量に導入する方針。
「究極のエコカー」と呼ばれる水しか排出しない
FCV(燃料電池車)は2015年にトヨタとホンダが、
2017年には日産が市販を予定しています。
FCVの車両価格は2015年の発売時点では800万円
程度と予想されるものの、東京オリンピックが開催される
2020年までには現行HV並みの普及価格帯に収まる
模様。
FCVに水素を供給する水素ステーションは、2015年中
を目処に東京、大阪、愛知、福岡の4大都市を中心と
して100ヵ所で開業、2025年(普及初期)には47県庁
所在地で1,000ヵ所、2030年(本格商用期)には
全国5,000ヵ所に設置される予定と 聞きます。
また政府は、水素で動く「燃料電池船」の開発にも
乗り出すそうです。
燃料電池車の技術を船舶に応用するもので、
東京五輪までに実用化し、観客を輸送する
水上バスや、観光客向けの屋形船に使うことを
目指すとか。
船は波や風の影響で車より大きく揺れることから
、車より厳しい環境でも、燃料電池が安定して動く
かどうか検証し、電池に水素を送り込む装置など
が、海水の塩分で腐食しない技術を開発。
船は水素が万が一漏れ出しても、換気して外部
に放出できる構造にする窓などを構想しているそう。
自給可能な「水素」の活用は、エネルギー問題の
解決にも繋がるものであり、東京オリンピックを
機とするクリーンな水素社会の到来を期待したい
と思います。