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”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”

『森が消えれば海も死ぬ』

2014.10.15 07:44

「秋の日は釣瓶落とし」

気がつくと早、陽が雑木林の向こうへ落ちようと

しています。台風一過の夕暮れがあまりにきれいで、

息子を呼んで一緒に見とれました。

「森が消えれば海も死ぬ」 (松永勝彦著)という本。
海も森と同じで、 細かな分子体から大きな生き物たちが

絶妙なバランスで成り立っていて、人間はその生態系

から恩恵を十二分に与えられているそうです。


ところが、愚かなことに人間は、 森と同様に海も汚染・

破壊してしまっています。

神の技としかいいようのない見事なまでのバランスに、

成り立っているこの世界。

私たち人間もその一員にすぎません。
他を壊せば、いずれは自分達の身にも同じことが起きるはず。


「森のきこりよ その木だけは残しなさい。
一本の枝にも触れてはなりません。
子どもだった頃、その木は私を守ってくれた。
だから今、私が守らなければならない」

尊敬する星野道夫さんの本の一節にある詩。
昔の人たちはこんな気持ちを持って、日々を
暮らしていたのでしょう。
”森のきこり”も、”私”も、どちらも現代の
私たち
。忘れてはならない気持ちですね。

美しい大地、美しい海、 豊かな森の中に、
生きものたちが元気で過ごしていることで、
人間の幸福が支えられています。

万物の中に霊性があることをひそやかに感じ、
その生命を畏敬する。
それは動植物のみでなく 山にも川にも海にも及ぶ

自然への畏敬の念の根底にあるもの
は、
人間の命も、巨樹の命も、小さきいきものたちの
命も同等の価値を持つ
という平等主義

この平等主義こそが、自然と共に生き、異なる
宗教、異なる文化を持った民族が共に生きる
ための、共存の思想の原点
なのでしょう。