『元へ立ち返ることの大切さ』
「神渡良平人間学」第24回
【 伊勢神宮に学ぶ大和の心 】、本日開催。
神渡良平先生と寺岡賢さんのお二人から、
心に深く響く素晴らしいお話をたくさん
お聞かせ頂き、大変充実した学びの場と
なりました。
■神渡先生からは「自尊心」の題で、
以下のようなお話を頂きました。
・聖光学院・斉藤野球部監督と選手たちそれぞれが、
持っていたコンプレックスに対して、自分を肯定的
にとらえていくことで解消していったこと
・皇后様が疎開時に読まれた絵本の思い出として、
国際絵本学会でビデオメッセージを通して語られた
際、ヤマトタケルとオトタチバナヒメによる支え合う
愛の形をご紹介されたこと
・修養団の中山靖雄先生とのご縁から、平成の
ヤマトタケル=寺岡賢さんとの出会いのこと
■寺岡賢さんからは「伊勢神宮に学ぶ大和の心」の題
で、以下のようなお話を頂きました。
・天皇125代+5代遡ると天照大神につながる
=命の継承
・米の種を播けば米の実が実る、麦の種を播けば
麦の実が実る、幸せの種を播けば幸せの実が実る
=種を播かねば実は実らない
・GHQが戦後の日本から消したもの
=宗教心(敬神崇祖)、道徳(修身、養心)、歴史(偉人)
・世直しは余直しである、誰かを変えるではなく
自分を変えていくことが大切であり、足元から変える
=一隅を照らすことが大切
・国民の命を守る、自分を磨き続ける
=天皇陛下が継承し続けている大切な使命
・大和の和の心=受け入れる心
お話を聴きながら、有難くも昨年参加できた
伊勢神宮内宮遷宮での御白石持行事での情景を
思い出していました。
「なにごとのおはしますかは知らねども
かたじけなさに涙こぼるる」
(どなたさまがいらっしゃるのかよくはわかりませんが、
おそれ多くてありがたくて、ただただ涙があふれ出て
止まりません)
新宮の御垣内に入らせて頂き、真新しい御正殿を
仰ぎ見る中で、自然に涙がこぼれました。
西行法師が詠まれた通りの心境に。
この場所に居られることの有難さ、この命は父母、
両親があってこそのもの。両親にもそれぞれ両親がいて・・・
その先に天照大神につながる命の継承を強く
感じられました。
かつて祖先の方たちは、世の中の隅々まで明るく
照らす太陽を「お日さま」と呼んで特別な思いを
抱いて日々を営んでいたことでしょう。
山には山の神、水には水の神、海には海の神
がいて、草や木、石に至るまで神霊の働きを
感じ、毎日を守られていることに感謝し、祈りを
捧げてきた祖先の方々。
かつては、その「感謝と祈り」の生活が日本人
の日常的な暮らしの中にありました。
大きな命の繋がりの中に自分がいることを
自然に感じられ、只々そのことが有難い気持ち
でした。
過去に学び元へ立ち返ることの大切さをつくづく
教えていただけた貴重な一日となりました。