『ガリレオ衛星が見せる夢』
NASAによれば、木星の衛星「ガニメデ」の
地下に、塩分を含む大量の水を確認した
そうです。
水の層は厚さ100キロに達し、
水量は地球の海水よりも多いとか。
生命の存在に欠かせない水が大量に
存在することで、ガニメデにも生命を
育む環境がある可能性が出てきました。
非常に刺激されるニュースです。
ガニメデは、1610年にガリレオ・ガリレイ
によって発見され、イオ、エウロパ、カリスト
と併せてガリレオ衛星と呼ばれています。
”ガニメデは太陽系で最も大きい
衛星で、独自の磁場を持つため、
オーロラが発生する。
研究グループは今回、ガニメデのオーロラ
の"ゆらぎ"をハッブル宇宙望遠鏡を用いて
観測し、地下海の存在を突き止めた。
研究グループは「オーロラは磁場に
コントロールされているため、オーロラを
観測すれば磁場について知ることができる。
磁場について知ることができれば、ガニメデ
の内部がどうなっているのかわかると考えた」
と説明した。
推定によるとガニメデの地下海は深さ100km
(地球の海のおよそ10倍の深さ)で、厚さ
150kmの氷に覆われているという。
研究グループは「今回の成果は地球以外に
生命が存在する可能性をさらに広げるものだ」
とコメントした。”
http://news.mynavi.jp/news/2015/03/13/394/
これまで行われてきた木星とその衛星
の探査。
宇宙探査機ガリレオが1995年から2003年
まで木星とその衛星を探査し、エウロパの
地表にある無秩序な隆起・断層・割れ目
などを見つけています。
その情報から、エウロパの外殻が比較的薄く
、表面が開いたときに地下から水が噴き出す
ことで氷に覆われた状態になっているの
ではないかと推測されました。
そしてその後、ハッブル宇宙望遠鏡がエウロパ
の南極側で立ち上る水蒸気の大きな雲を
捉えることに成功。
地表から水の柱が約200kmの高さまで
立ち上がり、噴出量は毎秒3000kgにも
上ることが判明しています。
木星の引力により小さな衛星は押しつぶされたり
伸ばされたりしていますが、エウロパも同じよう
に木星の影響下にあり、エウロパが木星から
最も遠く離れたときにだけ裂け目が開いて
水の噴出が起きるようになっているとの推測。
エウロパの外殻下にある液体層の中は、生命体
が存在する可能性が非常に高いそうです。
今回のガニメデでの発見も加え、これを探る
「地球外生命体が存在するかどうかを調べる」
ことは宇宙探査のロマン。