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『流行に敏感な若者は毎日27人の奴隷を雇う』

2015.05.08 15:05

「流行に敏感な若者は、毎日27人の

 奴隷を雇っている」


かなりショッキングなタイトルですが、

記事を読むと、問題の現状と背景
よくわかります。



















”流行に敏感でインディー系の音楽など
のサブカルチャーを好む、いわゆる
「ヒップスター」と呼ばれる人たちは、
一般的に社会問題の解決に前向きな人
たちだと考えられている。

しかし例えば彼らのコーヒーを飲むと
いった習慣が、知らず知らずのうちに
違法な「奴隷労働」を支えていることが
あるという。”
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/06/hipster-employs-27-slaves-each-day_n_7221832.html

「現代の奴隷問題」に対する意識を
高めるための活動をする団体「メイド・

イン・ア・フリーワールド(MIAFW)」
https://madeinafreeworld.com/


MIAFWはヒップスターたちが好んで買う

品物、たとえば洋服に使われるコットン、

コーヒー豆、携帯電話に使われるレアメ

タルのタンタルなどを調べました。

その結果、平均的なヒップスターが、消費
を通じて毎日約27人の奴隷を雇っている

ことになるのを算出。


消費の仕方は人によって異なるため、
もちろんこれは厳密な数字ではない、と
MIAFWはいいます。

しかし、この調査は賢く消費しようと意識して
いる人たちでさえ、時に倫理に反するような
ビジネスを支えている可能性がある
ことを

浮き彫りにしています。”


CSRアジアなどの団体は、”従来型の監査
では目の届かない企業のサプライチェーン
深部で、現代版奴隷制と言われるさまざまな
人権侵害が横行している”
と指摘。
http://csr-asia.jp/

「最大の問題の一つは、多くの人権侵害が
査察官や監察官がほとんど足を運ぶことが
ないサプライチェーンの深部で起こっている
点にある。

一企業のコントロールが及ばない農業、漁業
、鉱業や他の第一次産業のサプライチェーン
である。

社会的に疎外された弱者に対する人権侵害
には児童労働、強制労働、奴隷労働等が
含まれ、現代の奴隷制といわれる所以で
ある。」


このように企業は意図せずとも、自社のサプ
ライチェーンを通して間接的に人権侵害に
関わっている
ことがしばしばあります。

グローバル化が進展する中、欧米の消費者
はこうした問題に敏感
であり、対応を怠れば 

企業の評判とブランドを揺るがしかねず、
法的リスクも高まる中、企業が直面する深刻
な問題
です。


MIAFWは、企業が倫理的に問題のない
サプライヤーから製品を調達
するための
情報を提供する「FRDM」というソフトウェア
を開発。

https://madeinafreeworld.com/business


このソフトを使って、企業は自社のサプライ
チェーンから奴隷労働を排除
したり、企業間
取引の実態
について学んだり、虐待が
行われているリスクが高い地域を特定
したり
することが可能になるといいます。

下田屋毅氏によれば、企業の取り組みを後押し
する国際的な動き
もあるそうです。

ありませんが、業界内や異業種間の透明性を
高め、多種多様なステークホルダーと協働
していく必要がありますね。

参考:

「日弁連」人権デュー・ディリジェンスのためのガイダンス(手引)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2015/150107_2.html

尚、奴隷制度の歴史について、こちらで詳しく
書かれています。

黒人奴隷クンタの20年間
http://kunta.nomaki.jp/