『笑顔人生が運命を変える』
「あなたが人生で一番笑った瞬間はどんな時?」
ある研究によれば、健康な子供は1日に平均で
約400回笑うが、成人になると笑う回数は15回に
減るそうです。
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そういえば最近、お腹を抱えて笑うような
出来事ってあったかな!?
もしないようでしたら、名人古今亭志ん朝の落語を
聴いてみては?
大人になればなるほど、涙を流してお腹が痛くなる
くらい笑い転げることってなくなってきたな。
子どものときのように、たまには腹をかかえて笑って
みたいよな。
人間関係に悩む人が多くいる現代日本、そう思った
方が割と多いかもしれませんね。
日本の古いことわざに、「笑う門には福来たる」と
あるように、笑いは素晴らしいものであるとして
昔から重視されてきました。
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そこで、この「笑い」についていろいろ調べて
みると、いろいろ興味深いことがわかりました。
「笑い」とは、楽しかったり、嬉しかったりなどを
表現する感情表出行動の一つです。
日本語でもともと「わらふ」と「ゑむ」と表現上区別
されていましたが、英語では、「laugh」と「smile」。
「あっはっはっはっ」と声を出すのが「laugh」で、
にっこり微笑むのが「smile」。
そもそも私たち人間はなぜ笑うのでしょう?
「笑いの科学」の分野では、例えば以下のように研究
されているようです。
”霊長類、とりわけ人間は、大脳新皮質、特に前頭葉
を働かせて、未経験のことがらであっても、過去の
様々な経験に基づいて推論を行い、未来の予測を
行うが、その予測は、複雑な媒介性のゆえに、常に
外れるリスクを持つ。
だから、現実が予想以下であったときのショックを
和らげるために、ラーフが必要なのだ”
「笑い」がもたらす効果として、ナチュラルキラー
細胞(NK細胞)の活動を活性化させ、免疫力を
強化するといわれています。
また、血糖値や血中コレステロール値を下げ、
心臓発作のリスク低減にもつながるそうです。
興味深いのは、精神面にも深い影響があること。
「フロー理論」の提唱者で、20世紀を代表する
心理学者の1人であるミハエル・チクセントミハイ
教授。
「フロー理論」は、心的エネルギーが100%
取り組んでいる活動に注がれ、没頭している
状態であり、「よどみなく流れるような」状態(
フロー状態)を表しました。
うつ病の場合、DLPFCの活動が弱り
判断力や意欲が低下しているといわれて
います。
フロー状態では、自分の能力を最大限に発揮
し、難しい課題を困難と感じず、何をすべきか
が明確に分かるそうです。
ハーバード大学のタル・ベン=シャハー講師は、
「楽しさを感じていることに気づく」ことが
鍵であるといいます。
幸福で成功する人の多くは、常に疑問を持ち、周りの
世界に対する好奇心を持ち続けるという特徴がある。
一方で、雨が降っていると「いやだな」とか「つらいな」
と、外側のことばかりに目を向けて、意味づけをして
しまう人がいます。傘をさせば済むことだけなのに、
ノンフローな心を生み出しています。
人間の脳は、もともと外側のことに目を向けて、
あらゆることに自分勝手な意味づけをしようとする
習性があるそうです。
しかし、外側にばかり意識を向けるのではなく、
内側に関心を持ち、自己の感情に気づく練習
を行うことが大切。
フロー状態であることの価値を認識し、その先に
どんなよいことが待っているかを感じられること
が好循環をもたらすのですね。
「神渡良平 人間学」のゲスト講師、福田純子さん。
”笑顔があれば自分が変わる。
笑顔があれば相手が変わる。
笑顔があれば運命が変わる。”.
この言葉は、笑顔人生の一本道を歩んできた、
福田さんの心の底からの実感だそうです。
素敵ですね。。