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”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”

『ノーザンライツ』

2015.08.31 03:16

「目に見えないものに価値を置く社会の思想
に、僕はたまらなく惹かれる」
(星野道夫)


自然の聖地として古くから大切に守られてきた
場所であり、アラスカならではの野生動物が数多く
生息
しています。

私はアラスカへ1999年と2001年の二度行きました。
その大自然に深い憧れを持たせてくれたのが、
写真家星野道夫さんでした。

道夫さんは、いつも一人で原野に立ち、動物を観察し、
人と出会い、物語を拾遺していきました。

19歳の時、シシュマレフ村で暮らすアラスカ原住民
と共に過ごした体験
が、その後日本へ戻った彼を
この大地に引き戻します。

(シシュマレフは現在、地球温暖化による氷河崩壊
の影響で侵食
が進み、村が消える危機にあります)

「原野にぽつんとひとりぼっち寂しくないですか?」

ある時、こう聞かれた道夫さんは次のように
答えました。

「一カ月もキャンプ生活を続けるというのは異常な
ことですね。

でも自然を眺めていると、刻一刻目まぐるしく辺りが
変わっていきますから飽きないです。

人恋しくなるという気持ちは普通に生活していると
なかなか味わえないものです。」

厳冬の2月、遂にオーロラ撮影に成功


アラスカに飛んでゆきたいという強い夢を持ち、
半世紀近く前の1946年に舞い降りた女性パイロット
のシリア・ハンターとジニー・ウッド


建設計画に反対運動を起こし、ついに白紙撤回へ
と追い込んだ彼らの人生


”「それは嬉しかったわ。長い闘いだったからね。
何よりもエスキモーの人々の勝利だった。

でもね、ビルの人生はそれから大きく変わってゆくの。
深い傷を負いながらね・・・」

シリアの言葉にうなずきながら、ジニーが付け加えた。

「つまりね、ビルはブラックリストに載ってしまったと
いうこと・・・」