『人生とは変化そのもの』
「神渡良平人間学」第29回開催、ゲストの
寺山心一翁様と神渡良平先生から心に
深く響く言の葉を頂きました。
”人生とは変化そのものです”
忙しい毎日の生活の中で、手っ取り早く
物事を進めていくうちに、それらが心の
奥底でつながりをもたずに進んでいった
結果ががんという病気に出会ったといいます。
その治療過程で、生まれて始めて自分自身
が誰にも邪魔されないで静かな時間空間の
中で過ごし、朝には日の出を静かに眺める
という生活を過ごすことができたという寺山
先生。
誰にも人生を過ごしてきた中で、多くの人生
の出来事がすべてつながってきて、腑に
落ちてくるもの。
さらに科学とつながりを持ったときに、
初めて部分としての知識から本物の智慧
に変化し、意識の変容が起こることが感じ
られたといいます。
■今現在まだ生きているという事実を知り
感謝し、その日一日を「ありがとうござい
ます」という感謝の感情で過ごすことを
心がけはじめた。
■毎朝、小鳥たちのさえずりが一定の規則
性の中にあることを測定し、自然のリフレ
インに気づいた時の大きな感動。
■何もしない、何も考えないという時間を
持つうちに、静かに座り呼吸を始めた。
吐くことに専念した呼吸に、声を軽く乗
せて発声をし続けることで、何か身体全
体の感じる力が高まるようになった。
■「感じる」ということの重要性を受け入
れることができた素地は、赤子をその懐
に抱いていつも蓄音器からのクラシック
の音色を父が聴かせてくれていた頃に。
■長いこと演奏したいと思い続けていた
チェロを弾き始めることで、感情面に
おいて自分を表現しようと努力すること
で、心と体の関係を強化する面から非常
に大きな効果と変化をもたらした。
■「智慧」、智の字は日を知るに通じる
もの。
早朝に日の出を仰ぎみながら感謝の気持
を持たれたというお話は、かつて1998年
、私が米国ヨセミテ国立公園を訪れた時
の体験を想い出させてくれました。
北米先住民の方達と交流させていただき、
日の出を拝み、共に感謝の唄を唱える一日
の始まり。
「答えはいつも自分の中にあるのです」
先住民の長老ジュリア・パーカーさんから
頂いた言葉。
今日の寺山先生との不思議で意味のある
つながりに深い感謝の思いです。