『時代の変化への適応力が強さの源泉』
12月からオンラインで公開するクリス
マスカレンダーで毎日1つずつ公開して
いく計画だそう。
最初の3つの絵文字だけ紹介された中の
1つに、150年の歴史を誇るNokiaの代表
的な携帯端末「Nokia 3310」がありまし
た。
かつて世界の携帯電話市場でシェア4割
という圧倒的な地位を誇ったものの、
その後に市場から撤退。
興味深いのは、同社はその歴史の中で大胆な
事業ポートフォリオの入れ替えを得意としている
ことです。
ビックデータ事業に取り組む中で、コアの一つ
となったデジタル地図情報サービス「HERE」
は、今やカーナビ向け世界地図で事実上の
世界標準。
今年8月の報道では、米IT企業や中国勢に
競り勝ち、ドイツ自動車大手連合がこれを
買収したそうです。
”独コンサルティング大手ローランド・ベルガー
日本共同代表シニアパートナーの長島聡氏は、
「グーグルはそもそも自動運転において、
地図情報に頼ろうとしていない。それよりも
自動運転車の人工知能そのものの精度を
高めるという発想」だと指摘する。
一方、リアルタイムの道路状況や数センチ
メートル単位での位置特定、時間帯によって
変わる交通規制情報なども全て保有している
高精度かつ広範囲の地図情報では、やはり
ヒアが断トツとの声が高い。
それ以外に自動車業界が注目しているのは、
米アップルに地図を提供しているオランダの
カーナビ機器メーカーTomTom、地図情報が
国の保有物である中国のバイドゥ、この2社
くらいで、地図事業大手はそう多くはない。”
(「独自動車3社が群がったノキア地図事業
買収の狙い」ダイヤモンドオンライン)
今回の買収で、独自動車大手のアウディ、
BMW、ダイムラーの3社連合は、ノキアに
約27億ユーロ(約3700億円)を支払うと聞き
ます。
これを元に、ノキアはどのような新しい事業
を展開していくのか注目です。
過去の姿にこだわらない、時代の変化への
適応力こそノキアの強さの源泉なのですね。
参考:『北欧の巨人は変身する』