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”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”

『未来に可能性を持つ子どもたちにエールを』

2015.11.11 13:15

東京大学が推薦入試を初めて導入するという
ことが話題になっています。

発表された推薦入試の出願者数を見ると、
「定員割れ」の学部が相次いでいる状況。


















全10学部について、計100人程度(新入生の
約3%)を募集したのに対し、出願者は173人。

そのうち経済学部は募集約10人に対して7人、
薬学部でも約5人に対して4人と定員割れ。
文学部(約10人)と医学部健康総合科学科(
約2人)はそれぞれ定員と同じ。

予想以下の志望者数となった理由として、募集
要項に示されたハードルがかなり高いもので
あったこととされています。

■科学オリンピックで顕著な成績
■国際バカロレアで優秀な成績
■商品レベルのソフトウェア開発


それに加えて、高校の推薦枠が各校で男女各
1人まで
とされたことも大きかったようです。

そもそも推薦入試の導入を行う狙いとして、近年

の合格者の出身校は私立の中高一貫校が上位を
占め、男女比も8対2でずっと変わらない
ことに
対して、大学側の危機感があったと聞きます。

また10月に発表された世界の大学ランキングで、
東大は昨年の23位から43位へ順位を大きく落とし

たこと、アジアの中を見ても5年ぶりに首位から
転落


ランキングは、論文の引用頻度や教員スタッフ1人
当たりの学生数、留学生の数など13の指標で評価

しているもの。

初めてアジア首位となったシンガポール国立大学
(26位)、2位の北京大学(42位)の台頭
に東大関係
者の危機感があると報じられています。















東大の今回の推薦入試実施と志望者数について、
茂木健一郎さんが「非典型的な学生を集めるには」
という大変ユニークな意見
を書いていました。
以下に引用させてもらいます。

”東京大学が、推薦入試を実施し、その志望者が学部
によっては定員を割った。数学オリンピックやプログラ
ミングなど、「異能」の基準が高いと認識されたことや、
各校一人という推薦枠の少なさが原因と言われている。

数学オリンピックや、プログラミング能力など、特定の
分野で才能を発揮する人を合格させるという方針自体
は正しい。ここで重要なのは、何が、才能発揮の基準
になるかということは、予め明示的なリストで網羅する
ことはできないということである。

非典型的な能力の発揮は、まさに非典型的であるが
ゆえに、どのような条件を満たせばその閾値をクリア
できるのか、ということがあらかじめ指定できない。
だから、推薦入試の資格案件は、チェックリストで書く
ことはできない。