『人生のそのときに』
「人生のそのときに 心に刻む10のこと 働く父から
息子へのメッセージ」 鈴木中人著
早いもので師走に入りました。今年も残すところ1ヶ月。
人間学の勉強会である「照隅会」が主催する
「神渡良平人間学」、今年最後の回が5日に開かれます。
ゲストは鈴木中人様。
35歳の時に、3歳の長女が小児ガンを発病。
3年間の献身的な看護の甲斐も虚しく、6歳で長女の
景子さんは逝ってしまいました。
「景子は、死んでしまう子ではなく、生き抜いている子
でした。
……いのちは輝く。その輝きは死んでもなくならない。
そのことを教えてもらいました」
子供を亡くした喪失感、救えなかった罪悪感、そして
いのちの無常を痛切に感じたといいます。
そのような絶望の中で出合ったのが
「子供の供養とは、親が生まれ変わること、子供の分
まで生きること」という言葉。
鈴木さんはその後、47歳で勤めていた大手企業を
早期退職。そして「いのちのバトンタッチ」をテーマに、
「ライフクリエイト研究会」を設立。
家族の絆を語り継ぎ、「いのち」の大切さを訴え続けて
います。今では13万人もの方が著者の「いのちの授業」
「社員研修」を聴くまでとなりました。
「人生のそのときに 心に刻む10のこと」の帯書で
佐々木常夫氏(「働く君に贈る25の言葉」の著者)
はこう感想を書いています。
”人のいのち、家族、人生、社会というものを真正面から
とらえ、真摯に向き合う生き様が読む人に感動と勇気を
与えてくれる。
一人でも多くの人に目を通して欲しい心に刻むことばで
ある。”
父として、人生の先輩として、鈴木さんが息子に語った
「いのち」の大切さ、そして「生きる、働く」意味。
”使命とは、命を使うと記します。限りあるいのちを、いかに
使うかを思ってほしい。
そして、その思いを、普通の生活の中で小さな実践として
続けてください。それが君を変えてくれるのです。”
息子の成長を見守りながら、その機に渡したい一冊です。