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生島尚美さんエッセイ / 新・バリ一代ドタバタ記 (メルマガvol. 76より転載)

2018.09.21 22:54

第10回 そして初回Caravanが始まる。 今や伝説の、まさかの事態にたまげた驚いた!


▲この30分後に始まる「怒涛」など露知らず呑気に撮影。


▲初回Caravanの写真。忙しすぎてこれしか写せず。


  皆さんもご存知のロンボク島の地震被害被害の様子、現地の知人からも知らされて心配しています。とは言え、心配だけでは何も始まりませんので、余震も落ち着いたバリ島、そして今来ているジャカルタで寄付を募っています。


多くの「ロンボク島に行ったことがある」方をはじめとして「できることをしたい!」と寄付をして下さっています。バリ島の噴火の時もそうでしたが、こうして皆で支え合って世界は作られているのですね。 


 こちらインドネシアもそうですが、日本!


 関西を直撃した「大型台風」と北海道の「強い地震」。地球が活性化されている、といえばそこまでなのですが、やはり私たち人間では太刀打ち出来ない、コントロールできない自然の力を強く強く感じています。


 さて、では本編の今も「現在進行形」で行なわれているイベントツアー”Caravan”の伝説の第1回目のお話をしましょう。


  『縁日祭』というきっかけを得て、ジャカルタでたくさんの方々と知り合い(今考えるとまだまだ少なかったのですが)「sisiの認知度がゼロではない」ことを知り、思い切って踏み切った『sisi単独イベント』は、『縁日祭』の力、そして実はsisiのスーパースタッフの力も大きかったのです。


 彼女の名前はEta(エタ)、ジャカルタ出身の女性です。以前ジャカルタでは企業(Rinsoという日本で言えば花王のような大きな会社でしょうか)で人事やマーケティングをしていた人。


 http://sisibag.com/sisi-zukan/eta.html 過去にこちらで彼女とのことをsisiでも紹介しています。



 彼女はジャカルタの人である、地理を知っている、というだけではなく、「クラフト作家」さんの顔も持ち合わせている、というのが本当に強みでした。実際バリ島でもジャカルタを中心にバリ島、ジョクジャ、バンドン、などからインドネシア人作家さんやデザイナーさんを集めて自身が主催する「クラフトマーケット」も行っています。 


 そんな彼女の作家仲間の協力を得て「どうも日本人の女性、奥さまたちはこの辺が好きらしい」という若干オブラートに包んだような知識から(まだまだ直接の日本人女性の暮らすお友だちはいなかったので)第1回目の会場はKemang(クマン)というおしゃれエリアを選びました。まだまだ私だけでは右も左も分からない、ましてやよく分からない外国人が良く分からないお店の単独イベントを行うなんて!


Kemangは欧米人の多い、おしゃれなカフェやショップが建ち並ぶエリア。


後に、住んでいる日本人は少なく、渋滞しがち、雨期には洪水になりやすい、との情報を得るのですが…


  まだ「Caravan」という名前もついていなかったこの一番最初のイベント、会場はエタの友人であるフラワーアレンジメントの作家さんが「教室」で使っているカフェ。1階のカフェスペース、いすと机を動かせばちょっとしたスペースが作れるので、そこをどうぞ、と言って下さいました。


  いわゆる普通のRUKO(住居付き店舗)のひとつ、で駐車場は8-10台ぐらいを3-4店舗共有で使っている場所でした。


 その時イベントをすることが決まってから、面白いことにジャカルタの駐妻さんたちとウブドで何度かお話しする事があり(今になって思えばインドネシアの連休などがあり、バリに遊びにいらっしゃったのでしょう。バリにいて、自営業だと、その辺りがイマイチよく分からなかったのです)


  「今度Kemangでイベントするのでよろしければ」とお伝えすると皆さん「KOIで、ですか?」とおっしゃる。


 どうも、そのカフェは日本人にも人気のおしゃれな場所だったようで、「イベント前に会場と近いから下見に行ってみよう」と手伝いでバリから一緒に来てくれた友人と話していました。 


 イベントは10時からだったのですが、9時ごろにその”KOI CAFE”に行き「しゃれてるね〜〜♪」なんて言ってうれしそうに「ジャカルタのシティライフ」写真を撮りあって喜んで、徒歩で5分ぐらいの会場に向かったのは9:40ぐらいでした。


 会場の前に人が7-8名いらっしゃるのが見える…「何かあるのかな?」と思いながら友人と2人歩いていたら…日本人女性! それも、私たちの会場のカフェの前!


 70mほど手前から走り慣れてない私たち中年(!)が走る走る!


 「お待たせしてスイマセン〜〜〜〜」と謝りながらお店に飛び込み、驚いた顔で待っていたエタ(ジャカルタ出張)と共にイベントスタートしてから後のことはパニック過ぎて断片的にしか覚えていないほどです。


 3日間行う予定で持って来た5個の箱が初日に4箱が空になりました。 


 実は奥に数箱、明日以降の在庫を置いていたのですが、それに気付かれたお客さまが「この箱、開けても良いですか!? 皆さん! こっちにも在庫ありまーす!!」とどんどん商品を出して並べて下さった…(と、言うべき? 言うべきですね)


 店頭に出していない在庫はすべてビニール袋に乾燥剤とともに入れられていたので、バザーが落ち着く頃には床にそのOPPのビニール袋と乾燥剤が足の踏み場も無いほど散乱していました。


 ほぼ「すっからかん」となったため、バリ人専務(以前ジャカルタに1年暮らしていたことがある)に在庫背負って今晩こっちに来て! と急きょバリに電話することとなりました。


<次回の掲載につづく>