『たくさんの人に支えられた初優勝』
2016.01.25 11:19
大相撲初場所で日本出身力士として10年ぶり
の優勝を果たした大関、琴奨菊。
所属する佐渡ケ嶽部屋は、千葉県松戸市
にあることから親近感を持っていたのですが、
今場所は特に応援しました。
琴奨菊関は、場所中に勝ち名乗りを受けて、次に
土俵へ上がった力士に力水をつける前、いつも
数秒目を閉じて祈るような顔をします。
父親の菊次一典さんは以前、その意図を本人に
聞いたことがあるそうです。
”おじいちゃんと先代の師匠に勝利の報告をして
いるんだ”
亡き祖父の一男さんは、最初に相撲を教えてくれた
といいます。
先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)は明徳義塾中
の頃から大会で優勝するたびに「良かったね」と
連絡をくれました。その縁で、角界入りする際には
佐渡ケ嶽部屋を選びました。
昇進時の年齢(32歳2ヶ月)は、現在の横綱審議
委員会の「2場所連続優勝を原則とする」の規定
が定められた年6場所制における最高齢で、
当時「遅咲きの桜、ようやく満開」「姥桜の狂い咲き
」などと報道されました。
そして引退後は、佐渡ケ嶽部屋を継承。名伯楽と
して、琴風や琴欧洲らを育てました。
昨日の優勝インタビューで、「たくさんの人の支え
があったから」と、周囲へ感謝の言葉を述べていた
琴奨菊関。
尊敬する師匠への感謝の気持ちを持ちながら、
来場所は綱取りに挑戦。頑張れ!