『人を想うということ』
「人を想うということは、いかに美しいかということ。
人間が人間のことを想う、これ以上に美しいものはない。」
平成26年11月10日に亡くなられた高倉健さんの言葉。
205本の映画作品には、
・八甲田山 (1977年)
・幸福の黄色いハンカチ (1977年)
・野性の証明 (1978年)
・冬の華(1978年)
・動乱 (1980年)
・駅 STATION (1981年)
・刑事物語 (1982年)
・海峡 (1982年)
・南極物語 (1983年)
・居酒屋兆治 (1983年)
・ブラック・レイン (1989年)
・あ・うん (1989年)
・四十七人の刺客 (1994年)
・鉄道員(ぽっぽや) (1999年)
などの名作が挙げられます。
先日久しぶりに観た映画「動乱」。
1980年11月に公開のこの映画は、第1部「海峡を渡る愛」
第2部「雪降り止まずは」の2部構成。
昭和史を背景に、青年将校(高倉健)とその妻
(吉永小百合)の愛を描いた名作です。
高倉さんは、昭和初期に起きた二・二六事件の首謀
者となった将校を演じました。
”映画「動乱」は、昭和七年から昭和十一年の当時、
経済恐慌と凶作が重なり苦しみを強いられる庶民たち、
皇道派と統制派に分裂する陸軍内部、昭和維新の
声が高まる皇道派の青年将校たち、
そして決起される二つのクーデター・・・昭和史の起点と
なった五・一五事件から二・二六事件までの風雲急を
告げる動乱の中、
時代の波に翻弄されながらも信念を貫き生きる寡黙な
青年将校と、その妻との愛と生きざまを、一大叙事詩
として二部構成の雄大なスケールで綴った感動の
ドラマ。”
吉永小百合さんは、「高倉さんの息づかいとか、そういう
ものが伝わってきて、映画のおもしろさっていうのはこれ
なんだって」と述べています。
「人を感動させるのはお金ではない、力ではない、
物ではない。なんか違うものがあるはずなんだよね。
何十年たっても人を想うってことは、いかに美しいかって
ことでしょう。人を想うってことだよね。
人間が人間のことを想う、これ以上に美しいものは
ないよね。」