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”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”

『21世紀こそ真の「映像の世紀」』

2016.03.21 00:43

”誰もが撮影者となり、世界のあらゆる出来事が映像化
される時代。スマートフォン、監視カメラ、そしてYouTube
には1分間に100時間を越える映像がアップされ続ける。

21世紀こそ真の「映像の世紀」なのかもしれない。”


NHKスペシャル『新 映像の世紀』



















戦後70周年NHK放送開始90周年を機に、歴史を
動かした様々な人物の人間ドラマ
に重点を置いて、
新たに発掘された映像を織り込みながら、映像が記録
した20世紀
を改めて振り返るというもの。

”映像の発明からおよそ100年。それは人類が蓄積した
膨大な「記憶」である。

いま、世界のアーカイブスの整備と情報公開が進み、
未公開映像が続々と発掘されている。大反響を呼んだ
「映像の世紀」から20年。”


前作が歴史の表舞台を描くシリーズだったのに対し、
今回は歴史を動かした主役・脇役たちの人間ドラマを
通して歴史の深層に切り込んでいく
というもの。

本格的な映像の時代が始まった100年前を起点に、
現在に至るまでを6つの時代に区分した映像
で語る
現代史。

第1集 百年の悲劇はここから始まった 第一次世界大戦
第2集 グレートファミリー 超大国アメリカの出現
第3集 時代は独裁者を求めた 第二次世界大戦
第4集 世界は嘘と秘密に覆われた 冷戦
第5集 NOの嵐が吹き荒れる 若者たちの反乱











1914年6月
、バルカン半島でおきたテロ事件をきっかけに
始まった第一次世界大戦は瞬く間に戦火を世界中へ
拡大。毒ガス、戦車、爆撃機などの新兵器が登場し、
30カ国を超える国家が巻き込まれ、犠牲者は民間人を
含めて3,800万人に及んだ
といいます。

この戦争は、今も世界を覆う不幸の種子を世界にばら
まき
ました。

戦争に疲弊し没落する欧州を横目に、1920年代未
曽有の好景気に沸いたアメリカは欧州列強に取って
代わり、世界のリーダーに
躍り出ます。

巨大財閥“グレートファミリー”であるロックフェラーや
モルガン、フォードなどの一族を代表に、アメリカのふりまく
富の匂い
は、世界中の移民も引き寄せ、超大国の
基盤を形作り
ました。まさしく資本主義というモンスター
を生んだ欲望の時代


第二次世界大戦後、米ソの覇権主義迷走する国家
の裏に多くの犠牲となった人々がいます。

そして、最終集を昨晩、息子と共に観映。
第6集 21世紀の潮流・あなたのワンカットが世界を変える

21世紀最初の年、世界の記憶に刻まれた映像は、
アメリカで起きた同時多発テロ。ワールドトレードセンター
に旅客機が突入する映像は、人々の憎悪を増幅させる
装置となりました。

2004年のスマトラ沖大地震、2011年の東日本大震災
では、一般の市民が撮影した映像が災害の全容を伝え
ることに。

映像は、国境を越え人々の心をつなぐこともあります。
「アラブの春」では、ひとりの若者が発信した映像が独裁
国家を転覆させるきっかけを作りました。

2013年のボストンマラソンの爆弾テロ事件では、進化した
映像技術が事件をスピード解決。

「映像から読み取れる人々の経験と知恵は、今を生きる
私たちの行く末を照らし出す、確かな道しるべとなるはずだ」

というナレーション。

世界を時に引き裂き、時につなぐ映像の巨大な力
を、
加古隆さん不朽の名曲「パリは燃えているか」に心を
深く揺さぶられながら感じていました。