「日本語講座、もっと長くして」との御要望
1⃣
日本語を外国人に、無料レクチャーしておりますが、先般、「時間を長くして」とか「日曜もやって」と言われました。
嬉しくもありますが、所詮無料講座ですので、実際のところ一瞬考えもしました。
いつも1時間を単位としておりますので、「まあ30分延長なら・・・」とその場は何となく引き受けました。
しかし、実際には、1時間と少し延長で計2時間強となりました。
やっていれば、時間はすぐ立つのですが、さすがに、2時間と言うのは、両者疲れます。
2⃣
「人の脳の集中時間は3分」と言われます。それからすると、大学の多くの1時限は90分で、学習時間としては、目いっぱいと言ったところでしょうか。
「小学・中学・高校の1時限は45分」のほうが、まだ集中するには良いのですが。
それゆえに、2時間続けているのは、聞く側=学習者側としても、「聞いた」だけに終わりやすいはずです。話す方は、休憩を5分なり、10分なり入れたとしても、疲れます。
とは言え、こちらも、真剣に教えているので、余計に疲れもしますが、「教える」(教えると言うのは、おこがましいですが)と言う行為自身が楽しくもありますので、その点少しは気分も楽ですが・・・・・
3⃣
基本としては、日本語を教えるに際しては、英語などの説明は一切せずに、すべて、日本語で説明しろとも言われましたし、そうするのが多いのでしょう。絵や写真、手ぶり身振りも入れて。
しかし、それでは、中々相手に伝わりません。
日本語がまったくわからない人に、日本語で説明してわかるはずがないでしょう・・・
やはり、英語(英語もわからない人もいますが)で意味を説明しないといけません。(と言っても、こちらが、英語がペラペラと言うのではありませんが。)
日本語には、外国にはない感覚も多いので、その違いも伝えるには、余計に多くの違った角度からの説明が必要です。
それに、教え方にも、当然ながら工夫が必要です。ただ、一生懸命に教えればよいと言うものでもありません。
語学ばかりではないですが、どのような事柄でも、絨毯爆撃のようなやり方で、長時間やると、すぐに飽きが来ます。
そして、一番大事なのは「楽しくやる事」が必要です。私共では、毎回、私の英語発音などが悪いせいもあって、お互い笑ってばかりいます。
4⃣
よく言われるように、「教える」と言うのは「教わる」ことでもあります。故に、余計に調べることなどを通して、楽しさも出てきます。
しかし・・・これで、「日曜日も」と言われると、気が引けます。(笑)