ラグーナテンボス　ラグナシア

　伝説の海流が住む神殿遺跡を”いつもの”丸太ボートに乗って冒険するという、よく考えれば無防備極まりない設定のアトラクション。 遺跡を冒険するなら、もっと重装備で行きたいもの（笑）。

　屋内パートはよくできている。国内のTDRやUSJという大手テーマパークを抜いた中では一番の作り込みだと行っても過言ではない。遺跡の怪しい感じがよく出ている。しばらく進むとターンテーブルがある。特に演出があるわけではないが、おもむろに回転し、逆走。昔、エキスポランドに同じように逆走する急流すべりがあったのを思い出した。後ろ向きになったからには、前向きに戻らないといけないのだが、その方法がかなり雑。さっきはちゃんとターンテーブルだったのに、次は背面から壁にぶつけて、横からの流れで向きを変えるだけ。あまりの衝撃に笑ってしまった。椅子にまたがって、ゆるいシートベルトをしているだけなので、軽く吹っ飛ばされそうになった。

　その後、伝説の海竜が登場。なかなか大きなアニマトロニクスで良い感じ。そこから急に流れが速くなり、電飾で飾られた暗闇の中を突っ走っていく。このままドロップへ行くのか、これはスゴイぞと胸が高鳴った。だが、明かりが見え、外に出るところで大きな巻き上げが登場。これはガッカリだ。そのまま、屋外へ出て行き、上がりきったら、すぐにドロップ。この最後のパートの取ってつけた感が尋常じゃない。これなら、ドロップなしにそのまま降り場へ向かった方がよっぽど潔いし、テンションを保てただろう。ドロップ自体も高さ10ｍと中途半端なサイズで、浮きがあるわけでもない。その代わり、水量が多く、ただひたすら濡れてしまうのも、なんだか虚しかった。前半部分がとても良いだけに、勿体無い。

B＋

入り口の上を走るコースはプールのスライダーでややこしい

なにやら細かい設定が書かれた看板

「おりば」がかなり濡れていることがお分かりいただけるだろうか

ドロップが蛇足になってしまう世にも珍しい急流すべり