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ヒラアシクサアリ

2018.09.22 15:43

ヤマアリ亜科  

ケアリ属:日本には18種が記録されています。岐阜県には16種が確認されています。 


ヒラアシクサアリ( Lasius spathepus ):北海道、本州、四国、九州に分布します。以前、クサアリモドキと呼ばれていたものが、ヒラアシクサアリに改名されました。樹木根部の空洞に営巣することが多く、アリ道を作ってアブラムシに集まり甘露を主なエサとしています。トビイロケアリの巣に侵入し、一時的社会寄生することが知られています。 岐阜県全域に分布しますが、特に南部に多く生息します。体長:4~5mm。


写真①:働きアリ。腹柄節の先端は尖り、横から見て前縁下方に角(矢印)をもつ。岐阜市 29.III.2015

写真②:生きたゾウムシを巣に運ぶ働きアリ。岐阜市 18.V.2018

写真③:結婚飛行のために巣口付近に出現した有翅虫。高山市 25.VII.2016

写真④:巣口付近で外の様子をうかがう有翅虫。各務原市 18.VII.2016

写真⑤:有翅女王。女王アリの触角柄節や脚は平たくつぶれた形状で、全身黒色で強い光沢があり多くの立毛を持つ。各務原市 18.VII.2016

写真⑥:オスアリ。岐阜市 17.VI.2015

写真⑦-1:結婚飛行後の脱翅女王をトビイロケアリと一緒に飼育してみた。飼育 2014

写真⑦-2:直ぐに受け入れられた。飼育 2016

写真⑦-3:1か月も経たないうちに多くの卵を産み始めた。飼育 2016

写真⑦-4:その後、卵は孵化し幼虫が出現したが、トビイロケアリを追加した直後、ヒラアシクサアリの女王は殺された。飼育 2016