『誰がために鐘は鳴る』
2018.08.27 06:49
『人は誰でも自分だけで自足している島ではない。
一人一人が大陸の一部、大洋の一部であり、もしそこから土くれ一つでも洗い流されれば、その分だけヨーロッパ大陸は狭くなる。
一つの岬、また友人や自分自身の荘園が失われた場合も同様である。誰の死であろうと、それは私自身を小さくするのだ。 なぜなら私は人類の一部なのだから。
それゆえ決して弔いの鐘が誰のために鳴っているのか問わせるものではない。それは汝自身のために鳴っているのだから。ジョン・ダン』
米国の気骨ある名政治家ジョン・マケイン上院議員が逝去したとの報。
米国の前副大統領バイデン氏は、「ジョン・マケインの人生は、時を超えた真理というものがあるのだという証明だった。人格。勇気。高潔。名誉。こうした真理を体現して生きた人生は、長くにわたって影響をおよぼす。ジョン・マケインの影響は長く長く続くだろう。彼がアメリカに与えた影響は終わっていない。それどころか、今後何年も続くだろう」と称えました。
(ジョン・マケイン米上院議員、81歳で死去 議員生活35年の元大統領候補)
生前にマケイン氏が愛読したアーネスト・ヘミングウェイの『誰がために鐘は鳴る』(For Whom the Bell Tolls )。
主人公ロバート・ジョーダンの「瞑想」にある、英国の詩人ジョン・ダンの詩句。まさしくこの詩句の様な英雄の生き方でした。
深く合掌。