【感想】いったい何が起きてるの ~マンスプレイニングを分析する~
2023年度 第2回ジェンダーとフェミニズム学習会「いったい何が起きてるの ~マンスプレイニングを分析する~」を10月29日(日)に行い、講師に三木那由他さんをお招きしてマンスプレイニングを哲学的視点から学びました。58人の申し込みがあり、ライブ参加はそのうち半数で、意見交換会に残ったのは10人程度でしたが、それぞれがマンスプレニングの経験を語るなど有意義な時間となりました。
【参加者の感想】
●勉強になりました。マンスプレニングは独立した問題ではなく、シススプレイニングや他の〇〇スプレイニングと同じ枠組みとして捉えられるというのが、分かり易い理論だと感じました。ブレイクスルーでは、会話を通じて、理解を深められたように思います。マンスプレニングは、偏見と深く関わっていると感じました。また、会話を始める前から前提として、男性から女性に見える人に対しての「女性である」という偏見があって、その上で会話のすれ違いが起こるのではないかと思いますので、会話の前から始まっているのかもしれない、と感じました。
●非常に充実した学習会でした。新進気鋭の哲学者三木さんの講演も素晴らしかったですし、その後のブレイクアウトで交流する中でもたくさんの気づきをいただきました。初めての参加でしたが、ぜひまた参加させていただきたく思いました。ありがとうございました。
●たくさん学びました。初めての言葉が、これまでのモヤモヤを整理してくれるようで、集中して聞きました。自分自身が発する言動が知らず知らずにマンスプレイニングになっているかもしれないとも思いながら、コミュニケーションの中で瞬時に起きるモヤモヤを、自分を守るためにそのままにしていたこともジェンダーの不正義を強化していたのではないかと、ブレイクアウトルームで話し深まりました。有難うございました。
●先ず、このような思いをした経験は自分だけではないということを知りました。その上で、このような状況が分析されること、努力して解決出来るかも知れないということがわかりました。自分の中でモヤモヤとした思いがフラッシュバックしがちな毎日ですが、今日のお話は、フラッシュバックを阻止する薬になりそうです。どうもありがとうございました。
●新しい言葉が多かったですが丁寧に説明してくださったので、今までの経験が哲学的分析でこうなるんだと新鮮な驚きがありました。コミュニケーションは今後の約束、という視点も新しいもので、相互理解の確認の重要さを感じるとともに、よく起こる行き違いは社会問題としてとらえて行くことで、偏見の構造を見て行くのに役立つと思いました。オンデマンドで再度聞いて、活用できるようにしたいと思っています。学べて良かったです。企画運営してくださった皆さまに感謝いたします。
●マンスプレイニングについては、いやな経験があまりにも多く、会話を行う人同士の力学に関心が集中していましたが、言語の実践力から解き明かしておられて興味深いお話でした。資料を出していただいているので、受講した友人と振り返りを共有したいと思います。ありがとうございました。
●アーカイブ視聴最終日に視聴できました。貴重な機会をありがとうございました。三木さんの著書を拝読しており、お話しに興味があったので参加しました。普段、無自覚に行われているやりとり(コミュニケーション)を分解すると、視野が広がると思いました。マンスプレイニングを含めて「〇〇プレイニング」は何度も何度も経験がありますが、された経験はよく覚えていても、自分がした経験は(あるはずなのに)思い出すのに時間がかかります。「〇〇プレイニング」を解体していくために、自分の思考や言動、その中に含まれる力関係を自覚的に振り返ってみたいと思いました。