美容師のレッスンをRPGゲームに例えてみた
〝レベル上げ〟ってしたことありますか?
RPGゲームのアレです。
ゲームのイベントをそのまま進めて行って、どうしても倒せない敵がいるエリアに入ったり、どうしても倒せないボスがいる場合、だれもが〝レベル上げ〟をするために、経験値稼ぎをしたことがあると思います。
〝レベル上げ〟って、地味で過酷な作業ですよね。
そこそこ強い敵が出るエリアで十字キーをグリグリやって、敵が現れたらひたすらボタンを連打するだけ。
そうやって少しずつ経験値をためてレベルが上がったら、いざボスに挑んでいくわけです。
この地道な作業はめちゃくちゃ時間を食います。しかしこの作業が無ければ倒せない敵がいますので、避けては通れない道。
頑張って今のレベルで倒せるザコと、ひたすら戦い続けるしかないのです。
スタイリストになってからレベル上げをしていますか?
美容師がスタイリストになって練習をあまりしなくなるのは、どこの会社にいってもアルアルだと思います。
今の自分のレベルで倒せる敵(・・・倒せるって言ったらおかしいけどww)つまり対応できるお客様ばかりこなせるようになって、自分が倒せない敵には挑んで負けまくってる(つまり再来しない)。
対応できないのをわかっているのに、レベル上げは面倒くさい。
他の事務仕事や、後輩の練習を見たりすることが増えてくるので、それを言い訳に『自分のレベル上げ』をしている人は本当に少なくて、なんとなーく毎日を過ごしている美容師がすごく多いと思う。
ダンジョンを進みながら自然と敵を倒していく流れのように、ただお客様をこなして多少は上手くなっていく。でもそれって実は、強い敵を回避して安全ルートをただグルグル回っているだけにすぎないんじゃないでしょうか?
それでは一向に新しいダンジョンへは進めないんですよね...
ほとんどの美容師は、レベル上げの仕方がわからないからボスが中々倒せない
これはレッスン好きな人からしたら不思議に思うかもしれませんが、『もっとレッスンしなさいよーー!!』と言われても、実は何をやったらいいか、どこがゴールなのかが分からないって美容師がほとんどなんです。
自分が上手いのか、下手なのか?
接客がイケてるのか、外してるのか?
...正直よくわかりません。
ただ、指名売上は増えないし、再来率もあまり良くならない。
だから、実際は上手くないんだろうなぁ〜
...くらいにしか理解できないんです。
これは売れてない美容師を馬鹿にしているわけでは全くなくて、ただ本当に『何をレッスンしたらいいかわからないだけ』なんだと思ってます。
ボスの倒し方を全然知らないまま、弱いゴブリンが出るエリアをずーっとウロウロ...
それじゃあ自分のレベルは一向に上がらないんですよね。
この場合は、
明確に次の段階のボスを倒すレベル上げの仕方を教えてあげないといけません。
次のボスは〝炎系〟が弱点だから、炎系の魔法を強化するレベル上げをする。ここまで具体的に、強化ポイントを絞ってレベル上げをすれば確実にイベントを進めていけるようになります。
全クリしたつもりでも実はまだやり込み要素が沢山ある
ひと通りのお客様は大体経験して、こなせないお客様のタイプもなく、無難に売上もそこそこある。
RPGで言えば、一度全クリしてラスボスも倒してるので、ラストダンジョン前の敵をバサバサ楽に倒せるようになってる状態。
確かに強い。
実はラスボスよりも強い『裏ボス』がいる〝隠しダンジョン〟の存在を見て見ぬ振りをして満足してませんか???
全クリするレベルの強さでも、全く歯が立たないレベルの敵が実はまだウヨウヨいるのに、そこに戦いを挑もうとしない。
つまり〝やり込み要素〟を楽しまない美容師も沢山いるように思うんです。
本当はまだ見てないイベントやダンジョンがあるのに、基本のシナリオだけクリアして〝飽き〟や〝マンネリ〟を感じる。
枠にとらわれずにドンドン仕事を楽しんでいくスタンスさえあれば、新しい仕事は実は沢山あります。
自分が今倒せないボスを倒せるようにレベル上げをする
課題や目標がない仕事ほど、やってて意味のないものはありません。
自分が次のステップに成長していく実家がなければ、人は充実感を失います。
家族や友達と楽しく幸せに暮らせるのは仕事が充実している結果であって、仕事に少しでも逃げや飽きが生じると、たちまちそのバランスを失います。
RPGゲームのように良いエンディングを迎えるためには、レベル上げとボスの討伐が必要で、ボスを倒してないのに良いエンディングは見れませんね。
中盤の街でウロチョロとしてないで、早く次のダンジョンへ進んで、新たなボスを見つけて倒しに行く。そしてその為にレベル上げをする。これの繰り返しだから、仕事はゲームのように次々とクリアしていく楽しみがあるんですね。