叶達磨堂
6月、福島からの帰りに郡山の叶さんのお宅に寄りました。
叶さんは、私(貴山)をだるまの世界に引っ張っていってくれた方です。
2年前の春に叶 八治さんはお亡くなりになりました。
叶さんは、2009年春、私が福島の新聞に「福島生まれの人物が、深大寺でだるまで商品を作ったり、何かいろいろ活動している人」として掲載された、その切れ端を持って、深大寺のお蕎麦屋さんに私を探しにやってきたのでした。
その頃、深大寺だるま踊りが40年ぶりに復活して、張りぼてのだるまが、門前のお蕎麦屋さん「そばごちそう門前」さんの店先にいつも鎮座するようになっていましたので、叶さんはそこに聞けば私のことがわかるかも、と思われたのでしょう。
・・・まさに、だるまさんのお引き合わせです。
叶さんは、東京に嫁いでいる娘さんのところによくいらっしゃるそうで、その時は、全日本だるま研究会の全国大会が川越で開かれるために来られていたのでした。 その娘さんのお宅で叶さんと初めてお会いしました。 なんとも穏やかな、、優しい叶さんでした。
全日本だるま研究会には中村さんというだるまだらけの家を持っている人がいるんだよ、とその時、中村浩訳さん(現全日本だるま研究会会長)を紹介してくださいました。
・・・この時です。だるまさんが私に降りてきたのでした。
その後、私が深大寺でだるまのイベントをすると、ちゃんとそれに合わせて東京にいらしてくださるようになったのです。
↓↓↓ 白河のだるま市で待ち合わせもしました。
山田るまちゃんと。叶さん、両手にだるまで大満足!!
叶さんは、お会いする時、いつもどこかにだるまさんを“身につけ”、ハンカチだったり、靴下だったり、ネクタイだったり。。。それを見て私が驚くのがそれはそれはとても嬉しそうでした。
↑↑↑ この写真は、2011年震災の年の12月に開いた、第2回だるま展の時のものです。福島(福島、三春、白河、会津、いわき)のだるまたちはこんなにすばらしいんだということを東京の人たちに知ってもらおう、福島のだるまさんを買って福島を応援してもらおうという企画でした。
↓↓↓ これは、2014年郡山デコ屋敷での7月8日だるまの日に、叶さんのコレクションからお借りしてデコ屋敷大黒屋さんの古民家に展示したものです。
テーマは「払子を持つだるまさん」
郡山にいらっしゃる娘さんの牧子さんは、子供の頃からお父さんのだるま好きを応援し、旅先でだるまを見つけるとお父さんに連絡をしていたそうです。お父さん、その報告はどんなにか嬉しかったことでしょう。
叶さんのお宅の二階には、それらが大集合した達磨堂があります。
↑↑↑ この色紙は、晩年を調布で過ごした実篤が描いたものです。
そしておそらく深大寺のだるま市で手に入れたであろう多摩だるが描かれています。
隣の赤いだるチャンうちわは叶さんに私がプレゼントしたものです。
「叶」を入れただるッ飛びもありました。
叶さんは、タイル屋さんの社長さんでした。
この達磨堂のベランダの壁はこんなです!!
何を現しているかわかるでしょうか??
猪苗代湖の向こうに会津磐梯山、そこに立つ達磨大師。 その大師様を目指して、8人のだるまさんが宝船が次々と進む。。。
どこまでも楽しんでいる叶さん。
私は人生の楽しみ方を叶さんに教えていただきました。
叶さん、ありがとうございます。
牧子さんの作られたスムージーをいただきながら、叶さんを偲びました。