Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

CBD効果! 効きめの仕組み

2018.09.24 07:38

最近は製品の幅も広がり、アメリカでは今秋てんかん治療の新薬が発売が承認され、コカ・コーラもCBD入り飲料発売を検討しているという大注目の成分。

日本にもネット検索でいろんな情報が錯誤する中、その威力について再度まとめてご紹介したいと思います。


CBDの働き

CBDがもたらす分子レベルでの治療効果の仕組みについて、いくつか実験などにより明らかにされていますが、まだ解明途中の効能も期待されている状況ですが、複数の分子経路を介し、その内部で多くの効果を生み出す多面的な薬物とされていて、まさに万能薬なのです。


CBDの効果

さまざまな受容体非依存性チャネルというものを介して、体内にある多くの非カンナビノイド受容体やイオンチャネルと結びつくことで作用します。

ちょっと専門的な話になりますが、興味がある方は以下(引用文)に目を通してみてくださいね。

地球上で生きていくために本来備わっている身体調節機能=ECS(エンド・カンナビノイド・システム)があります。
ECSは、食欲、痛み、免疫調整、感情抑制、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支えています。「アナンダミド」と「2-AG」と呼ばれる体内カンナビノイドとそれらを結合する神経細胞上に多いカンナビノイド受容体CB1。免疫細胞上に多いカンナビノイド受容体CB2などで構成され、全身に分布しています。
最近の研究では、ECSは外部から強いストレスを受けたり、加齢に伴う老化によってECSの働きが弱り、いわゆる「カンナビノイド欠乏症」になることで、様々な疾患になることが明らかになってきました。
CBDは、これらの全身にある受容体に直接的に働きかけることで、本来のECSの働きを取り戻すことが出来るのです。
(日本臨床カンナビノイド学会編『カンナビノイドの科学』の一部を抜粋した小冊子より)

CBDによる神経系からの作用

CBDは、脳内にあるアナンダミドを代謝・分解する酵素を抑制します。

その作用により、体内に本来備わっている内因性カンナビノイドの反応を向上させ、CB1受容体における精神作用を鎮めるという働きがあります。

また、末梢神経系および免疫系において主要な受容体を刺激するので、頭痛や腰痛、しびれ、神経系の痛みに対して免疫力が高まって緩和させます。

慢性頭痛や、お年寄りに多い末梢神経からくる手足のしびれにも効果があるというわけです。


CBDで疼痛知覚や炎症、体温も調整できる

CBDには、TRPA1受容体やイオンチャネルに直接相互作用して治療効果をもたらすのです。

疼痛知覚や炎症、体温を調節するTRPV-1という受容体と結合し、その効果を発揮。

疼痛知覚とは、人間が痛みを感じる神経部分。

その「痛い」と感じる部分に作用し、炎症も抑え、体温まで良好にする働きがあるので、風邪などにも効きますね。


不安障害

ブラジルのサンパウロ大学、ロンドンのキングス大学に所属するホセ・アレハンドレ・クリッパ博士が行った、CBDと不安症の神経相関について興味深い研究結果が出ています。

高濃度のCBDは直接的に5-HT1A(ヒドロキシトリプタミン)セロトニン受容体を活性化することによって、抗うつ効果をもたらすのです。

セロトニン受容体というのは、不安症や中毒症、食欲、睡眠、疼痛知覚、吐き気、嘔吐など、さまざまな体内の働きに関わる部分。

ここを刺激して、正常値に戻すことで過度の不安状態ではなくなるといった効果を得られます。

CBDの場合、体内にある有用な分子と総合的に結びつくことができるので、副作用無く、正常な状態に近づけることが可能です。過剰反応を緩和できるということ。

量も、多く摂取したからといって副作用が起きる心配は全くありません。


CBDとてんかん発作

「 癲癇てんかん」の場合、症状として脳内の過剰活動で興奮状態が続きます。

癲癇発作の時の過剰な神経伝達がCBDによって抑えられる。

このことが分かり注目を浴びるようになった成分でもあります。

CBDは抗けいれん効果を持っており、海外では特にドラベ症候群など難治性てんかんの治療に効果を示した例が多く報告されています。

実際に、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」によると、CBDの大規模な臨床試験の結果、深刻なてんかん発作の発生頻度を39%低下させることができたことが明らかとなっているのです。

CBDには体内の起用や分子の作用を「適正な範囲に戻す」という優れた利点があるのです。


心筋梗塞

CBDの抗不安属性は、アデノシン(A2A)受容体を活性化する性質によるものです。

アデノシン受容体は、心筋酸素消費量と冠血流量を調整し、心臓血管機能に対し大きな役割を果たしている分子。これには、体内全体の抗炎症作用まであります。

また、ドーパミンやグルタミンなどの神経伝達物質を放出し、体内のみならず脳内においても重要な役割を果たしているのです。

このA2Aという内因性カンナビノイド・システムが関与している疾患として、多発性硬化症、脊髄損傷、神経性疼痛、がん、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、緑内障、肥満、メタボリック症候群、骨粗鬆症などがあり、それら全ての症状を緩和させるということになります。


CBD 抗がん作用

CBDはまた、細胞核の表面にあるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)を活性化させることにより、抗がん作用を発揮。

この、PPARガンマと呼ばれるタイプのPPARの活性化には、抗増殖効果があるのでがん細胞を減らせます。

ヒトのがん細胞株の腫瘍退縮を誘導するのです。

もともとは大麻がこの抗がん作用を持っているとされていました。

ですが日本ではもちろん違法。治療のために栽培していた方が逮捕され訴訟中に亡くなってしまうという事件もありました。

ですが、近年CBDにも有効なカンナビノイドが含まれることがわかり注目を浴びています。


アルツハイマー

PPARガンマという分子が活性化すると、アルツハイマーの進行に繋がる主要分子、アミロイド ベータ プラークが分解されます。

これが、PPARガンマの分泌を抑制する作用のあるCBDがアルツハイマーに有効な治療薬になっている理由なのです。


糖尿病

PPARをCBDが刺激して作用を促すことで、エネルギー恒常性、脂質取り込み、インシュリン感受性など、代謝機能に関わる遺伝子を調整できます。

よって、糖尿病も高CBDの治療計画が有効なのです。


CBDの安眠効果

前述した通り、CBDには体内のシステムを「正常値に戻す」作用があります。

これによって、過度の興奮状態、不安症状、うつ状態を緩和させるため脳内がリラックスできるのです。

また、脳内だけではなく全身の筋肉の緊張もほぐし長時間リラックスした状態で眠ることができます。

これだけ多くの作用があるCBDですが、まだ研究途中ということもありその可能性は計り知れません。

海外では、既に禁煙グッズとしても活用されています。

同じように煙が出ますが、タバコとは正反対の効果が見込めるとあって、喫煙が癖になっている方には効果的なのでしょう。

日本で販売されている製品は、健康食品という扱いで低濃度のものが多いため、リラックスの効果が感じられる程度。

より強く効果を感じたり、治療に使いたい方は海外製の高濃度のものを選ぶと良いと思います。

ぜひ参考にしてみてください。