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ヨーガとはナニ?

2018.09.24 12:57


ヨーガの教典「ヨーガスートラ」をペラッと開くと、なんと最初の冒頭部分に、「ヨーガとは……」と書かれています。

そんなにシンプルに答えられてしまうと……

もう少し論理をこねくりまわして、ちょっとジラしてから、その答えはこうだ!

どーだ、すごいだろう!!! くらいの感じで書いてもらいたい気持ちもありますが。

でも、真理って、本当はシンプルで、簡単なモノなんでしょうね。


Yogash chitta vritti nirodha.

「ヨーガとは、心の活動を止滅(超越)することである」(yoga sutra 1.2)


ヨーガとは、統合という意味です。

ですから、置き換えると……

「統合は、心の活動を超越することでもたらされる」ということです。


なるほど。

考えてみれば、常に変化している時空間の領域においては、統合されたかと思えば、すぐに次の段階に移ってしまいます。


いろは歌にも、「我が世 誰そ 常ならむ」とあります。

この世には、常なるものがありません。

すべてのものは、変化し続けています。

出会いがあれば、別れがあります。

出会いは統合のようでありますが、いつか別れてしまう運命です。

そのような一時的な統合ではなく、

別れのない統合、

完全なる統合、

それがヨーガと呼ばれるものであり、

変化の領域、つまり、活動を超えることで得られるものなのですね。

そのためには、「*有為(うい)の奥山 今日越えて」いかなくてはなりません。

変化は、無変化に支えられています。


そして、その根源的な統合こそ真実であり、それを心身ともに実感することが、変化し続けるこの世に、永続性や統合力をもたらすものなのだと思います。

その真実を体感できるようになれば、私たちは、いま以上、もっとまとまりのある考え、まとまりのある行動、まとまりのある統合された社会を楽しむことができるようになります。


超越瞑想も、マハリシのヨーガアーサナも、このような目的のためにお役に立てられると思います。

さあ、今日も、有為の奥山を超えていきましょう!



*有為(うい)の奥山(おくやま)……無常なこの世を,越えにくい奥山にたとえた言葉。「いろはうた」に歌い込まれている。