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しお助産院

研修風景

2023.11.08 11:02

インスタグラムに動画をあげています。


【助産師向けの乳房ケア研修】


先日、大分県から片道2時間半もかけて

助産師さんたちが研修に来てくれました。

すでに開業している方や、産院にお勤めの助産師さん。


たくさんの質問の中から

乳腺炎のときのマッサージついての解説をしている動画です。


乳腺炎とは乳房に炎症をおこしている状態で

痛みも強いです。

つまりをとろうと強くマッサージをする助産師がいますが

そのマッサージで炎症を悪化させる場合があります。


⭐︎乳腺炎はなぜ起こるのか?

原因を探らないとまた繰り返す場合があります。

授乳回数、授乳の姿勢、

生活環境、疲労感、サポートの有無、

いろんなところからアセスメントしていきます。

何を問診するかも大切です。


⭐︎乳腺炎のとき乳房内はどうなっているのか?

炎症はマッサージで改善しません。

何が起きているのか、解剖的に理解できれば

どのようにケアや指導をするのか分かります。

炎症の段階、重症度も

問診や触診で判断していきます。


⭐︎鬱滞性乳腺炎、化膿性乳腺炎の違いは?

どのタイミングで抗生剤を処方してもらうか、

産院への連絡や、助産院へ来ていただく目安を

状態をみて判断しなければいけません。

化膿性乳腺炎が悪化すると

乳腺外科での外科的処置が必要になります。

こうなると治癒までかなりの時間を要します。

様子を見ていいのか、さらに治療が必要か、

ガイドラインに沿って解説します。

解熱剤、抗生剤、漢方薬の正しい使い方もお伝えします。

とくに葛根湯の使い方は要注意です。

長期服用するものではありません。


⭐︎乳腺炎を繰り返す方の特徴は?

人の体はストレスや疲労など

外的、内的要因で簡単に体調を崩します。

疲れていると風邪をひきやすいのと同じで

乳腺炎も体からのSOSであることが多いです。

産後の体の負担、睡眠不足、慣れない育児、

気付かぬうちに疲れが積もり積もっています。

周りの方へサポートしていただくことの重要性も話します。


⭐︎助産師ができるケアは?

炎症は安静にして治癒を待つことが一番ですが、

助産師のマッサージが効果的なことも多いです。

炎症部位の範囲や痛みの程度も判断材料になるので

軽く触れて確認はしますが

それ以外はさわりません。

乳腺炎のマッサージでも

「痛くなく、ここちよく」感じるのが私の行うマッサージです。

圧のかけ方など手技に関しては

実技研修で実際のおっぱいにふれながら

解説していきます。

どこまでマッサージするのかもお話します。


乳腺炎だけでも盛りだくさんの内容ですが、

3時間みっちりと

ふだんの疑問点をたくさんご質問いただきました。


「いろいろひっかかっていたことが

腑に落ちました!とても満足な研修でした」

と、研修後にご連絡いただきました。

私も嬉しかったです。


対面の方がお伝えしやすいこともありますが、

オンラインでも研修は受け付けています。


ホームページのメニューに

「助産師向けの乳房ケア研修」の内容を

詳しく書いていますので、

興味がある方はご一読ください。


きっと明日からおっぱいをみるのが

楽しみになりますよ!

お待ちしています。