創彩少女庭園 寿 武希子 レビュー
2023.11.10 09:20
今回のレビューは、1/10スケール 創彩少女庭園 より、
“寿 武希子【若葉女子高校・冬服】モデラーズエディション” です。
創彩少女庭園と、アニメ フレームアームズ・ガールのコラボキット第2弾として、アニメの主人公、源内 あおの友人である
“寿 武希子” が登場。
今回はコトブキヤショップ限定で発売されたモデラーズエディションをレビューしていきます。
名前からしてコトブキヤ自体を擬人化したようなキャラクターですね、武希子。
元ネタはコトブキヤとゴッドハンドの共同企画であるコトブキニッパーのイメージキャラクターだとか。
僕はアニメのほうは見たことがないので、その存在自体はなんとなく知ってはいたのですが、まさかコロ助口調だとは思いませんでしたなり(笑)。
コラボキャラとはいえ、創彩少女庭園で同じ学校、同じ制服の別キャラクターが発売されるのは今回が初めてですね。
今後、本編のほうでも2年生キャラほか、新キャラが続々登場予定なので、その先駆けというところでもあります。
なお、創彩少女庭園といえば公式限定となるアナザーカラーのドリーミングスタイルも同時発売(最近は2ヶ月連続リリースというかたちがとられていますが)されることがお決まりになっていますが、武希子についてはモデラーズエディションとして、本体は一般販売の通常版のまま、多数のオプションを追加したものが公式限定発売となりました。
なので、僕は今回通常版はスルーし、モデラーズエディションだけを購入しました。
お財布的には助かるのですが、あおと同じ、ハッピーモノクロームバージョンの武希子も見たかったという気持ちも多少・・
それでは、レビューしていきます。
キットは基本パチ組みに肌色部分のみ合わせめを消し、一部塗装と付属の水転写式デカールを貼っての仕上げです。
パッケージ
恒例のイラスト鑑賞会。
あお同様、アニメデザインでの描き下ろし。モデラーズエディションの名に相応しい、作業中の武希子が描かれています。
それにしても、豪快なサインだな・・
しかし、税込み10,000円オーバーの商品なので、リツカ冬服のような大判パッケージを想像していたのですが、標準タイプでしたね。
ただし厚みはかなりのもの。
まぁ、通常版にアフタースクール1個分くらいのオプションが追加されているわけですからね。
あおの通常版と較べるとこの通りです。
説明書のナビゲーターは、あおのときが轟雷が務めてくれていましたが、今回は・・
最初これ誰だろう? と思ったんですが、スティレットですね。
ヘッドギアを外した素体状態で、画面の都合でツインテールも根元近くで切れてるからわからなかった。
あ、パーツリストで名乗ってましたね。
口調は完全にスティレットです。
寿 武希子
源内 あおと同じ若葉女子高校に通うクラスメイトで友人。
ただのプラモデル好きではなく、金型の知識にも精通し、さらに電子工作、プログラミング技術にも長け、おまけに学業成績もよいというハイスペックJK。
ただし語尾が~なり、~ぞな、などクセが強いので差し引きゼロ、かも。
あおに様々な助言を与える、プラモデルに関しての師匠的存在でもあります。
まずは通常版と共通の内容から紹介していきますよ。
本体はあおと同じ若葉女子校の冬服姿ですが、プロポーションが違うのでほぼ新規造形となっています。
あおと較べてあちこちボリューミーですね。
後ろから見てもなかなか・・
制服正面のボタンやスカートのチェック柄は塗装済みですが、上着各部の縁部分や袖のボタンなどはこちらで塗装が必要。
今回はマーカーでささっと塗りましたが、すでに剥げてきてる部分もありますね。そのへんはご了承を。
襟後ろの校章マークはデカール。
スカートのチェック柄の塗装は相変わらずすごいですね。
これ一つにかなりコストがかかるとか・・
髪形は、通常版では基本のツインテールのみ組めます。
なんとなくニッパーに見える髪形。
ツインテールはボールジョイントで可動します。
根元のリボン部分も塗装してます。
結び目は別パーツで成型色です。
フェイスパーツは5種類が付属。
いわゆる通常顔がないのも武希子らしい・・のかな?
ドヤ顔
ぺろり顔
にやにや顔
泣き顔
ニコニコ顔
表情豊かですね。
ドヤ顔、にやにや顔の口に覗く八重歯もチャームポイントです。
ていうか、ドヤ顔はFAG シルフィーの顔にも似てるな。
未塗装状態のフェイスパーツも各表情一つずつ付属。
アイデカールももちろん付属します。
なお、アイデカールは後述するFAガール用未塗装フェイスパーツに使うためのものも付属し、それぞれA、Bと分けられているのですが、内容自体はまったく同じです。
ハンドパーツは大盤振る舞いの全12種類。
リツカ夏服以降シリーズ共通になっている7種(上から2段めまで)に加え、あおで追加されたニッパー用持ち手やピース手(同3段め)、さらに今回、掴み手、アニメOP再現用のニッパー持ち手、ハンドピース保持用の特殊持ち手の3種(下段)が新規造形で追加され、多彩なシチュエーションが再現できます。
なお、手首ジョイントは2つ余ります。
足許は学校指定のパンプス(あおと共通)のほか、
室内シチュエーション再現のためのソックス足も付属します。
この仕様も定番化していってますね。
まどかと暦に救済措置が欲しい・・
シリーズ共通のギミックとして、腰部とスカートを専用のものと交換することで座りポーズの再現が可能。
大胆に脚を開いた格好ですが、もちろん見えないよう、最低限の配慮はなされています(笑)。
ちなみにジャーマングレーです。武希子の好きな色だそうで。
まったく色気ないですけどね。
太腿はロール可動するので、
このように胡座をかくこともできます。
あと、メガミデバイスの頭部を付けるための首パーツももちろん付属しています。
付属品
スクールバッグ
学校指定のスクールバッグ。
バック自体はあおと共通。校章も同じくデカールです。
マスコットはウドラからサナちゃんに変わっています。
サナちゃんは肌色単色の1パーツ成型なので、頑張って塗りましたよ。
アップにすると粗が目立つけど・・これが僕の限界。
スマートフォン
ニッパー型のケースに入ったスマホですね。
こんなケースどこで売ってるのか・・ひょっとして自作かな?
ディスプレイとボタンだけ塗りました。
あ、裏側、カメラ塗ってないや。
コトブキニッパー
ある意味武希子の本体(笑)。
これもあおに付属したものと同じですが、武希子には2つ付属します。
ニッパー2本使い。
刃の部分をシルバーで塗っています。
あおと同じく、専用の持ち手で保持。
さらに先の通り、アニメOPのシーンを再現できる新規造形のハンドパーツでも保持できます。
ただ、どちらにせよニッパーのグリップ部がかなり細いので、破損には注意を。
スタンド
シリーズ共通の連結可能なパズルピース型ベースを用いたスタンドが付属。
これはジャーマングレーじゃないんだな。
延長軸パーツは、まぁ下半身に若干ボリュームがあるためかな?
さて、ここからはモデラーズエディションで追加されたオプション類の紹介になります。
ボブカット頭部
ツインテールを解いて髪を下ろした状態の頭部ですね。
轟雷お誕生日セットに付属したあおのロングヘアと同じ流れ。
前髪パーツの形状はツインテールと同じです。
創彩少女庭園は髪形変更も一つの楽しみではありますが、生憎とコラボの2人は通常版で1パターン、アフタースクールないし限定版でもう1パターンの追加しかないので、その点は少し寂しくはありますね。
ただまぁ、実際アニメでその2パターンしか描かれなかったのでしょうし、仕方ないですね。
ちなみに、このボブカット頭部の後ろ髪部分の内側に、ヘキサ孔がありました。
組んでしまうと隠れてしまうので、実際のところまったく意味がないのですが・・
開発陣のおふざけでしょうか?
武希子は実はヘキサギアだったという?
デスク
プラモデル等制作のための作業机ですね。
普通の木製の学習机という感じです。
2つある抽斗は開閉可能。
ニッパーその他のツールを収納できます。
チェアー
キャスター付きの椅子です。
座面や背もたれはピンクで、それなりに可愛らしいですね。
背もたれはわずかですが可動。
座面の高さも、支柱部分の切り欠きに合わせて3段階に調節可能と、
無駄に凝った造りになっています。褒め言葉ですよ。
これが一番高くした状態。
こちらが一番低くした状態です。
先の座りポーズの画像でお気付きかと思いますが、一番低くした状態でも武希子の足は地面に着きません。
しかし、木製の机にこの椅子、全然合ってませんね。
そのへんのこだわりはないんだな。
まぁ、おそらく机とセットだったろう普通の木製の椅子よりも、キャスター付いてるほうが便利という実用性重視なんでしょうね。
エアブラシセット
上級モデラーの必須ツールですね。
エアコンプレッサーとハンドピース、スタンドからなり、エアチューブは極細のリード線で再現されます。
ハンドピースは専用の持ち手で保持します。
ぴったりフィット。
筆
細かい部分は筆塗りのほうがよい、ということで筆も1本付属。
形状的に平筆ですかね。
デスクと同じライトブラウン成型なので、全塗装しました。
持ち手(狭)で保持できます。
なお、非常に小さいパーツなので、デスクを組んだあと気付かずにランナーを捨ててしまわないよう、注意してください。
塗料瓶
大小2つずつ、計4つ付属。
瓶部分は無色クリアーで底が抜けている造形なので、内側を塗装して各種塗料を再現しました。
蓋もそれぞれの色で塗るべきでしたね。
ハンドスケール用デザインナイフ
アニメでFAガールたちがナイフを持ったシーンがあったんですかね?
それをハンドスケールで再現するため、彼女たちに合わせたサイズのデザインナイフが付属します。
刃先などを塗装しました。
スティレットに持ってもらいましょう。
槍みたいな感じでいいサイズ感。
一方で武希子が持つとかなりヤバイ感じです。
というか表情がヤバイ(笑)。
ただこうなると、普通サイズのナイフも欲しかったです。
1/10スケール スティレット 素体
素体状態のスティレットが付属。
というかポーズ・・(笑)
ドリーミングスタイルのあお、および轟雷お誕生日セットに付属した轟雷同様、肌色単色の1パーツ成型です。
なのでこちらも頑張って塗ってみましたが・・
この程度でご勘弁を。
遠目に見ればまぁ・・ね。
今回は箱なしですね。
FAG用フェイスパーツ
武希子の顔をFAガールに移植するためのFAG共通仕様のフェイスパーツですね。
今回はもうこのまま封印します・・
比較画像
通常版のあおと。
同じ制服姿ですが、しっかりプロポーションの違いが再現されています。
武希子のほうが少し背が低く、そのぶん(?)肉付きがいいですね。
それぞれ髪を下ろして。
女子は髪形でガラリとイメージが変わる・・
なお、本編キャラとのフェイスパーツの互換性はありませんが、この2人の間でのシャッフルは可能です。
あまり違いがわからない・・
バッグ比較。
それぞれの嗜好がよくわかる・・か?
轟雷とスティレットで。
2人とも素体状態ですが、轟雷はパッケージイラストと同じポーズなのに対し、スティレットの自己主張の激しさ・・
なんとなく、暦と。
一応スケールは同じ1/10なのですが、あくまでアニメに登場したキャラクターを再現したFAGコラボキャラと本編キャラとでは頭身バランスが微妙に違うんですよね。
武希子が、いろいろとかなりでかいです。
以下、画像
可動に関してはいつもの創彩基準。
新作が発売されるたびに、常になにかしらアップデートされている創彩シリーズですが、可動性が大きく向上するということはないですね。
まぁ、端からそういうシリーズでないことはわかってるんですが。
今回もあお同様、いわゆる靡きスカートがないので、立ち姿では脚周りの動きが出しにくいところはあります。
ただ、今回は座りポーズ用スカートの使い勝手が非常によいです。
これまでの本編キャラ3人、あおともにわりと座り姿勢のお行儀がよかったので、座りポーズ用スカートもあくまでしゃがみ姿勢とか、せいぜい後ろ向きにして風の悪戯演出くらいしかできなかったのですが、今回はこの通り、
アクションポーズにもぴったりな造形となってます。
上の画像では、腰部も座りポーズ用のものをつかっています。
太腿ロール可動するので、少し腰を落とした前傾姿勢が可能ですね。
もちろん自立できています。
腰部は立ちポーズ用のまま、スカートのみ座りポーズ用のものに交換することもも可能。
ただ、例によってジョイントが若干浅めになります。
というかこれ誰ですかね? 武希子じゃないな、別人だな(笑)。
こら! そんなお行儀の悪い座り方やめなさい。
まどかもやってそうだけどな、こういう座り方。
創彩M.S.G とかでいろんな動きのあるスカートとか出ないかな・・
武「さぁて、次はなにを組もうかなぁ~
無防備というかだらしないというか・・
ハイスペックホビーJK 武希子!
プラモ製作で悩む子供たちを助けるため、彼女は今日も空を駆けるのだ。
AIで動く小さいすち子も、武希子自身の武装も、すべて自作です。たぶん。
武「完成なり! スティレット素体バージョンなりよ!
あ「可愛い~。でも今時このサイズで単色成型って・・
武「そう。むしろここからが本番。一旦バラして塗装していくぞな。
あ「ええっ!? せっかく組んだのにまたバラバラにするの?
・
・
・
武「ふぅ・・まぁ、こんなもんじゃろ。
あ「あぁ、やっと終わった・・
武「あなたはだんだん買いたくな~る。そしてどんどん積みたくな~る・・
あ「やぁめてぇ~・・お財布が寂しくなって、逆に私の部屋が狭くなっていく・・
以上、“創彩少女庭園 寿 武希子【若葉女子高校・冬服】モデラーズエディション” でした。
一般販売と同内容の武希子のキットに、大ボリュームのオプション類を追加した公式限定版。
制服自体はあおと同じですが、ほとんどのパーツが流用でなく新規造形され、あおよりも若干太ましい、武希子のプロポーションがしっかり再現されています。
印象的なアニメOPシーンの再現用に加え、武希子ならでは特徴的なハンドパーツも3種新規造形。
そしてモデラーズエディションでは、その名の通りモデラーには必須といえる数々の小物が付属。
その出来も当然抜かりないもので、とくにチェアーのギミックには、そこそんなにこだわる? と笑ってしまいました。
いやぁ、相変わらず愛に溢れてますねぇ。
ただ今回は、恒例のドリーミングスタイルがなかったのは少し物足りなくも感じました。
アナザーカラーの武希子を見たかった人もいるでしょうし、作業机や椅子、とくにエアブラシは複数欲しい人もいたでしょうから、それらも今までのようにアフタースクールとして別売するというやり方もあったと思うのですが・・
今回こういうかたちになったのはどういう理由があったのか?
せめて武希子本体はアナザーカラーにしておけば、少なくとも僕は通常版も併せて買ってたと思います。
というか、これまでの流れもあるし買わざるをえなかった。
そういうところ、商売下手というか、なんというか。
個人的には少しでも出費が抑えられてありがたいと思うところもあるんですが・・複雑な心境ですね。
ただまぁ武希子、豊富なオプション類も含め非常に楽しいキットです。
モデラーズエディションは公式限定ですが、まだ普通に買えるようですよ。
さてさて、今後の展開ですが、真打ちとなる(?)リツカの水着が来ますね。
真冬に(笑)。
そのあとは、2年生キャラを中心にリリースが続いていくと思われますが、やっぱり通常版とドリーミングと、2種類出すかたちは継続していくんだろうか?
エマ先輩についてはドリーミングスタイル クィーンオブサナトは決定だと思ってますけど。
あとの2人はどうなるかな。
アナザースクールは、最低でも1人に1つずつは出してほしいですね。
コラボ系は・・しばらくないかな。
メガロマリアは実質同じシリーズだしなぁ。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。