キハ40、最後の職場(日高本線他)
普通列車の日常だったキハ40が、世代交代の時期を迎えています。日高線は、キハ40最後の職場の1つです。家から比較的近いので、今年はけっこう通っています。今は4駅の盲腸線ですが、通うごとに小さな発見があり愛着も沸いてきました。近くを走る室蘭本線(山線)とセットで楽しめます。10月は紅葉、枯れ薄、そして雲がいい味を出してくれました。(2023/10/29,31)
室蘭本線早来駅のある安平町は、鵡川や苫小牧の隣町。ここはかつての石炭輸送で鉄道が栄えました。今は日に数本のローカル線ですが、非電化複線が繁栄の証です。
そろそろ紅葉が見頃かもと立ち寄ってみると、期待以上の色づきです。
13時台には、上りと下りが3分違いでやってきます。複線なので交換は不要なのですが、鉄道ファンとしては上下が同時に発着するシーンが見たいものです。上りの3分後、下りがやってきます。ここは40か150。念じたらキハ40でした。「今日は良いことあったな。」、そんな気分です。
室蘭線早来から日高線勇払までは、車で20分くらいの距離です。勇払原野は湿地帯。10月も下旬になると、枯れ木の世界です。ここ(日高線)は100%キハ40。北海道色の他、むかわ竜ラッピング、花の恵み号が充当されています。
浜厚真の跨線橋から、下り列車(鵡川行)。緑は無くなり、冬を待つ景色になりました。
日高線は、10時台、12時台、15時台の往復をよく撮ります。だいたいは、浜厚真と勇払の間を行ったり来たり。撮影者はほとんどいません。360度地平線です。撮り方は自在です。
この日も、良い雲が出ていました。
今日は日高線でけっこう長居をしました。15時の鵡川行を撮って、おしまい。
室蘭線、日高線、それぞれ10月らしい景色の中でのキハ40の働きぶりを撮れたかなと思います。ラストの1枚は、別の日に撮った勇払駅ホーム。この日は点検のため日中は運休でした。11月は、下旬になると樽前・風不死も冠雪するでしょうし、秋の斜光に輝く枯れ木なでも絵になると思います。キハ40のそんなシーンを狙って、また散歩します。
白老鉄日記vol.153「キハ40、最後の職場」