強歩大会の下見をしてきました
南箕輪村の伝統行事といえば?
秋のイルミネーション、振り万灯、盆正月…
色々とありますが、なかでも特徴的なものに中学生の強歩大会があります。
長野県内の中学校登山は有名ですが、南箕輪村はそれに加えて3年間経ヶ岳に駆け上ってきました。
そんな伝統ある行事ですが、例によりコロナ禍で3年間の中止、今年は登山口までのマラソンに変更されました。
そこで来年の復活を検討するにあたり、10月2日に中学校教諭、教育長、副村長、役場職員とともに大泉所ダムルートで8合目まで行ってきました。
道中はハプニングあり、作業ありで様子をお伝えする写真がないことご容赦ください💦
この下見を踏まえて今後どうなっていくのでしょうか。
さて、ここからは個人的な思いとなりますが…
学校、教職員を取り巻く環境、社会情勢等要因は様々ですが一度も故郷の山に触れずに巣立っていった子たちがいること、残念でなりません。
単に伝統だから、私が山好きだからと言うだけではありません。
少子高齢化の中、南箕輪村の人口が増え続ける要因の一つにこの伝統行事があると考えます。
住む場所を選ぶ際には生活の利便性、自然環境や仕事など多くの要素がありますが、その土地への愛着も小さくないと思います。
その当時は苦しく辛くても、地域住民、教員、生徒みんながが同じ道を歩き、励まし合い、汗をかき、おにぎりを食べ、経ヶ岳から地元を望郷する。
こんな原体験は今後、より得られなくなっていくのではないでしょうか?
進学や就職で地元を離れることはあっても心の奥に地元を語れる種があるって素敵だと思いませんか?
そしてそれがUターン、定住に結びつく一因だとしたら?
住環境は政策や経済的により改善できますが、愛着というものは短期間で醸成、育むことができるものではありません。そして数値化することもまた困難です。
立場や考え方は様々でしょうが、個人的には形は変わっても経ヶ岳に触れる機会は大切にしていってほしいと願っています。