父思い出語りき
昨日就労支援の友達に父の話をしたら泣かれてしまったのでw
そういう風に捉えてもらえるんだ~と思い、その時話した内容をここにも書きたいと思います。故人の話であることにご留意の上、思い出話にお付き合いいただける方はどうぞよろしくお願い致します。
父のことは好きでもなければ嫌いでもない。
それが今でも変わらず正直なところです。
しかし父が子思いであることはよく知っているし、今も気づかされているところです。
結局口にすることもなかった娘の思うところをここに綴っていきたいと思います。
◆闘病生活は4年ほど
父の癌との闘病生活は4年。最終的にはステージ4まで行っていました。何回か入院して、でも帰って来てわりと普通に生活して仕事していたんですが、今年に入って入院が増えました。そんな折、父が嫌いだからという理由で母と妹は家を出ていきました。とても闘病生活をしている人にとる行動じゃないので、妹はともかく(ぶっちゃけどうでもいい)私に家を出ていくことを言いもしなかった母は畜生か何かだと思っております。まぁそれはどうでもいいとして…。
母たちが出ていったことに責任を感じていた父は、すでにその頃から仕事を病欠していたので、家のことを変わりにやってくれていました。さすがに病人に全部やらせるのは申し訳なかったので、弁当は自分で作り置きして詰めるようにしていたのですが、あと洗濯。朝ごはんと晩御飯は父が毎日やってくれていましたたね。
◆作ってもらったご飯
父のご飯、わりと好きだったんですよ。なんというか、栄養とか健康とかあまり考えられていない、ちょっとジャンキー寄りなご飯だったんですけれど、作りたいもの・食べたいものを作るスタンスだった父のご飯は、抗がん剤の影響で味覚が無くなっていてもおいしかったです。でも、自分が食べたくて作ったりしても味がわからないと残念そうにだったり申し訳なさそうに言う父の姿はいたたまれなかったですね。
父の作ったご飯で好きなのはオムライス、ナポリタン、チキン南蛮だなぁ…。この辺出るとテンションが上がりました。オムライスは今でも父が作ったものが食べたくなります。あと、たまに父に弁当を頼んだ時も弁当好きでしたし、朝ごはんもしっかりしたものを出してくれてたので、朝は手軽に済ませたいと思いつつ食べてましたけれど、あれもなんやかんやありがたかったな。
◆個人誌
Twitterでもちょっとつぶやきましたが、10月15日に出した個人誌には父とのエピソードを含んでいました。
4月から幼馴染一家の協力により決まった会社で働くことになり、幼馴染の家に菓子折りを持ってお礼しに行きました。そのとき幼馴染のお母さんから「かにちゃんのお父さんが、かにちゃんのこと大好きなんだーって言ってたよ、良いお父さんだね」と言われたことをよく覚えています。父は私がお礼を言いに行く前にすでに訪問していたそうで、そのときそんな話をしていたらしい。
うちの家は面と向かってそんなことを話すような間柄じゃないというか、そもそも仲良くない家庭なので、そういう風に思ってくれていることは純粋に嬉しかったですね。仲良くないと書きましたが、ほとんど話さないだけで、別に嫌いとかじゃなかったんですよ。好きでもないけど。
そういうエピソードを大菅に…というかこれは菅原さんに投影したお話となりました。
私から父へのアンサーという意味も実は込めていたりします。
ちなみに父は私が同人誌を作っていることを知っていて、本も見せたことがありました。イベントから帰ってくると「本売れた?」っていつも聞かれていましたね。
そんな個人誌ですが、意図せず父への手向けになってしまったので、本が届いてすぐ父にお供えしたんです。
そんなに日数立たない頃に供えた本を見たら、湿気がそんなに強かったわけでもないのに表紙がめくれあがっていました。
……読んだな?
こいつは何べんも読んでやがる
今も供えてますが、もう表紙が汚れちゃってますよw
めちゃくちゃ読むやんwってなりました。
◆念動力
プチが終わって、報告がてら帰ってきてすぐ線香を上げました。
手を合わせたらめちゃくちゃ左手が震えたんですよ…
え?そんな疲れてる?……いや違う…これは……
なんかうったえかけられとる……。
たぶんプチの成功を喜んでくれてたんでしょうね。
その他いろいろ父の仕業だな?と思うことがあり、そういう霊的なものってあるんだなぁと思いました。
◆人に話すことで知ること
父の思い出話を人に話す機会が最近よくあり、そこで父の情深さを知ることが多々ありました。
こうやって思い出話を聞いてもらえること、話す場があることってとってもありがたいことだなって思うし、他者からの視点もあるので新たな発見になってありがたいなぁって思います。
◆
別に嫌いじゃないが好きでもない。
が、父が娘思いなのは良く知ってるし、改めて知ったりもした。
作ってくれたご飯おいしかった
それだけ、直接言えたらよかったなと、思います。
でもここに書けば見てくれるやろ。見られてるの知ってるし。
そんなこんなで父の思い出語りを終わりたいと思います。
付き合ってくださった方、ありがとうございました。きっと父も浮かばれることだと思います。