第87回「自律的に生きる」奥村和仁さん（中央みらい会計事務所）

【藤岡先生との出会い】

税理士として独立開業して10年が経ち、事務所経営も徐々に安定してきたタイミングで、新しい知識と経験を求めて2021年4月に明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科（MBS）に入学しました。藤岡先生との初めての出会いは、MBSでの「戦略とマネジメント・コントロール・システム」という講義でした。藤岡先生の講義は、管理会計を学びたいという私の目標と完全に一致し、毎回の授業が新鮮で刺激的でした。

「藤岡ゼミに入りたい」と感じたのは、その時の直感でした。本当に幸いなことに藤岡ゼミの一員となることを認めて頂き、藤岡先生から多くを学ぶ機会を得ることができました。その経験は私の専門性をさらに強化し、これからのキャリアに大きな影響を与えてくれることだと信じています。

【感銘を受けた言葉】

私が感銘を受けた藤岡先生の言葉は、「自律的に生きる」です。このシンプルなフレーズは、私の人生観を大きく変えました。自律とは、自分の意志で判断し、自分の力で行動すること。簡単そうに聞こえますが、実行するのは容易ではありません。何故なら、私たちは日々の忙しさに追われ、周囲の声に耳を傾け、時にはそれに流されがちだからです。

私は、藤岡先生の言葉を胸に、意識的に自分の内なる声に耳を傾けるようにしています。仕事での決断が必要な時、一般的な答えではなく、私なりの答えを見つけるよう努めています。そして、それは決して他人の期待に応えるためのものではなく、自分が本当に正しいと信じる道を選ぶためのものです。

自律的に生きるということは、自分の価値観に基づいて人生の選択をするということ。それは、他人に左右されず、自分自身の責任で人生を切り開いていくということだと思います。それはまた、失敗を恐れずに、新しい挑戦を続けること。自分の失敗も成功もすべて自分のものとして受け入れる勇気。そう解釈しています。

藤岡先生は、自分自身を信じ、自分の足でしっかりと立つことの大切さを教えてくださいました。その教えは、税理士としての職務においても、一人の人間としての日々の生活においても、私の羅針盤となっています。自分の内側から湧き出る声に耳を傾け、その声に従って行動する。その一歩一歩が、自分だけの色を持った人生を築いていくのだと、私は藤岡先生から教えて頂きました。

【今後の決意】

MBSでの貴重な学びと藤岡ゼミでの刺激的な経験は、私の未来への道筋を大きく照らしました。「千里の道も一歩から」ということわざが示すように、大きな目標に向かって小さな一歩を踏み出し、一人の専門家としてだけでなく、一人の経営者、社会の一員としても、絶えず成長し続けたいと思います。

私の目標は、私が経営する事務所を拡大し、より多くの中小企業に対して質の高いサポートを提供することです。これは単にビジネスの拡大を意味するのではなく、中小企業の持続的な成長と発展を支え、結果として日本の経済に貢献することを目指しています。また、私の事務所の成長は、微力ながらも新しい雇用の創出にもつながり、少しでも多くの人々の幸せに貢献できると期待しています。

さらに、紫藤会の一員として、私はこのコミュニティでの学びと成長にも力を注ぎたいと考えています。紫藤会での交流と学びを通じて、自分自身の視野を広げ、新たなアイデアやインスピレーションを得ることで、事務所の発展と個人的な成長をさらに促進できると信じています。