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精霊の庵 - 無名の絶滅危惧昆虫

オオトックリゴミムシ

2018.09.27 02:50

Oodes vicarius Bates, 1873 

オサムシ科 

体長・12mm前後 

分布・本州、四国、九州 

環境省レッドカテゴリ・準絶滅危惧 

全身黒色で、鈍い光沢がある。背面から見ると綺麗な楕円形をしている。この仲間は国内に6種いるが、しばしば互いに外見が似たり寄ったりなので、オス交尾器の形態を見ないと正確な種同定が困難である。

平地の湿地や溜池周辺の、かなり水際に近くぬかるんだエリアに生息する。日中は物陰に隠れているが、日没と同時くらいに表を出歩き始める。不思議と、活動中の個体はほぼ例外なく全身がしっとりと濡れており、恐らく昼間は限りなく水中といっても過言ではないほど水際の落ち葉や石下にいるのではないかと思われる。

行動は素早く、危険を感じると石や枯葉を伝って水中に逃げ込む。

野外では一カ所にまとまった数が見られることが多く、いない場所にはいない印象を受ける。


※引用文献

後日追加。