給食食材の産地偽装について
10月31日、川崎市の学校給食についてが報じられました。
内容は、川崎市に食材を納入している業者が外国産の豚肉を国産と偽って納入していた、というもの。
驚いたことに、納入業者は相模原市の企業。
儲けを出すために、国産よりも安価な外国産を混ぜて豚肉を「国産」として納入していたとのこと。
この報道の直後、神奈川県や東京都の複数の自治体が「本市の給食にも納入されていた」という発表を行いました。しかし、相模原市からはなかなか具体的な発表がされないまま1週間経過しましたので、11月7日に私たちから「調査結果を教えてほしい」「調査結果をホームページにて公表してほしい」という内容のメールを送りました。
回答を待っていたところ、11月10日に新たな報道が。
相模原市の発表資料はこちら。
その後、13日に発表資料と同内容のメールが私たちの元にも届きました。
ホームページでの公表については、新たにページを作ることはなく、発表資料をもって「ホームページでの公表」としているようでした。
メールの返信を受け、その日のうちに再質問をしました。
質問内容は以下の通り。
- 産地証明書が偽装されていたとのことですが、相模原市は警察へ相談、または届出等はされていますか?していない場合、その理由を教えてください。
- 豚肉が外国産の場合、食材費は安くなると思われますが、その差額はどの程度になりますか?
- 差額がある場合、(遡れる分だけでも)保護者へ差額分の返金をする予定はありますか?
待つこと1週間。11月20日に返信をいただきました。
本件については、本市からも既に警察への情報提供を行っており、今後連携して対応してまいります。
なお、今回は、寿食品から産地偽装を行っていた旨の申告があったことから、市ホームページ等での公表を行ったものです。
今後も実態把握に努め、その結果に応じて必要な対応を図ってまいります。
質問の2と3については「実態把握の結果に応じて必要な対応を図る」というのが回答でしょうか。
寿食品が産地偽装をしたのは、国産と外国産では価格に違いがあるからでしょう。それにより、不当な利益を得ていたのか、給食費の設定が低すぎるため損をしないために偽装をしていたのかはわかりません。
しっかりとした調査をして、差額があった場合には適切な対応を取っていただきたいと思います。
なお、寿食品に調理委託をしていた田名小学校の給食調理については、先日入札期間が終了し、新たな業者が選定されるものとみられます。
最近、何かとトラブルの報道が多い学校給食事業。給食の民間委託についても今一度見直す必要があるのかもしれません。