子どもが「成長したい」と思えない時に大人にできること
大人にとっても子どもにとっても大事な気持ちが「成長したい」という気持ちです。
当たり前ですが、これがないとなかなか成長できません。どんなに良い方法や教材が目の前にあっても、やらなきゃ意味ないですし、続かないと効果もありませんからね。
成果や成績が上がらない人の多くが、この「成長したい」という気持ちを持てておりません。口ではもちろん言いますよ、「成長したい」って。でも、本気でそう思ってないんです。
「どうせやっても意味ないし」
「面倒臭いし」
「やらなくてもどうにかなる」
本当に切羽詰まった経験がないので、こんな風に考えていることがほとんどなんですね。未来を想像して、リスクを検討することができないんです。目先の楽しいことや誘惑に釣られてしまう。
緊急的な対処法としては、地獄を見せるしかないんですが、人間なかなか地獄を見る機会がありません。ですから、少しずつ少しずつ気付かせていくしかないんです。
一番怖いのは、それを知らずに大人になった子が、大人になったタイミングで後悔することですからね。自己責任と言えば自己責任なんですけど。
念の為申し上げておくと、ここでお伝えしているのは、「できるかできないか」の問題じゃないんです。それは各々できる範囲が異なるので、比べるものではありません。昨日の自分より一歩でも成長する気持ちがあるかどうかという話なんです。
「本当にやってもできない」と「やってこなかったからできない」では意味が大きく異なります。自分のできる範囲で頑張ってこなかった人は、基本後々苦労するんですね。本当だったら自分のできる範囲のことなのに、できないことが多くて理想と現実のギャップに苦しむわけです。
子どもたちにはそうなってほしくないから、我々は手を尽くそうとしますけど、うまくいかないことの方が多いです。その子の気持ちはその子にしか変えられませんからね。
じゃあ我々はどうすればいいのか。
あの手この手を試しながら、本人の気持ちの変化のタイミングが訪れることを待つこと。そして、それが来た時に全力でバックアップすること。これ以外にないんじゃないでしょうか。
当たり前のことをお伝えしますが、そうやって迷って苦戦しているのは、あなた一人だけじゃないです。全国の親、保護者、先生が今日もみんなで困っています。
みんなで、今日もあの手この手、頑張りましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そして突然変わることがあるから子どもは面白い。