2018.9.29 良いところなく近畿大Jrに敗れる!
今日の田辺Gは、秋雨前線が台風24号に刺激され、予想通りの半端ない大雨。水捌けの良い田辺グランドに水溜まりが出来る有様で、観る方もする方も最悪のコンディション。
今般のジュニア(Jr)リーグに於いて、同志社はAリーグのリザーブメンバーをJrリーグで起用することなく、Jrリーグ開幕試合より温存して来た。
私個人としては、誠にトリッキーで摩訶不思議な起用方法だと感じた。Aリーグ出場予定選手の体力温存を図るため、Jrリーグを捨てたのかとさえ思った。
確かにJrに出場すると、選手は傍から見るより、はるかに体力を消耗するとのことなので、Aリーグに集中して勝負を掛けるには有効な方策なのだろう。
かくして、一部の基軸選手(FL平田選手④・SO芳森選手④‣WTB高野選手④)を除き、Jr出場選手は、大方の同志社ファンが名前を良く知らない「若手選手」のオンパレードとなった。
正直言って、過半の同志社ファンは、「このメンバーでは、勝てる訳がない」とも思ったはずだ。しかしながら、開幕第1戦の立命館Jr戦、第2戦の関西大学Jr戦では、セットプレーでフォワードが何とか踏ん張り、終盤に追い上げられたものの、得意の展開ラグビーに加え、縦突進と堅実果敢なディフェンスで予想を大幅に上回る得点を梃に勝利を掌中にしたのだ。
同志社Jr恐るべし!Aメンバー30人を除いた残りの布陣とは、とても思えない見事な実績だった。一回生のWTB山口選手の2度に亘る5人抜き等、若い力の台頭も目の当たりに出来たのだ。
Aもそうだが、今年の特徴は、ペナルティ、とりわけノットリリースの反則が極めて少ないことである。それだけ、ダウンボールで優位に立ち、フォローが厚いことの証左なのだと私は理解していた。
当初、この試合もその流れに乗るものと思えたが、そうは問屋が卸さなかった。まずは、スクラムから崩され、フォワードは前への圧力を完全に封じられた。
敵のプレッシャーを受け、雨のせいとも思えないパスミスやノッコーンを多発、近畿大学Jrに終始主導権を握られた。ペナルティーからのラインアウトモールで得点を重ねられた。ノットリリースも多発も・・・。
完敗であった。(D21:40K)特にセットプレーを含むフォワード戦で力負けし、良いところなく敗れた。Jrリーグでの勝敗だけを問えば、「Aリザーブ温存方式」の欠点が明らかに露呈した。
試合終了後の山神前監督の開口一番。「(出場選手は)せっかくのチャンスなのに元気がない!」
「Life of Charenge]と言う何故か滑稽に感じる敵スローガンの前に、同志社Jrは、正に覇気がなかった。何故か本気性に欠けた。
「同志社Jrの誰が目立ちましたか?」と言う問いに、「まずはWTB高野選手④、次にLO南選手➀」と前監督(Japan強化副委員長)は即答された。
「Aリザーブ温存方式」が、肝心のAリーグで如何に機能するのか。
特に夏合宿を含め、Aスコットの試合の少なさが気になる。9月に入ってからの、リザーブを含むAのメンバーの実戦経験の少なさが気になる。近鉄の30分ハーフの練習試合(30人全員出場)の他に何試合あったのか皆目知らない。(トヨタ戦?)
開幕戦を控え、同志社ファンの心境は期待と不安の間で、大きく揺らいでいる・・・。間違いなく開幕試合の京都産業大学戦が今シーズンの分水嶺となることをファンの誰もが知っている。
台風24号による開幕試合の試合中止(延期)が、吉と出るか凶と出るか・・・。少なくとも昨シーズンの大雨警報下の関大戦(敗戦)の悪夢は回避された…。
(文責:F)