応援メッセージご紹介:イブありがとう~鶴屋さおり 様
イブに初めて出会ったのは岡山県動物愛護センターの犬舎の中と外。
ガウガウと吠えたてるイブの印象は怖いと言うより何かを訴えているように見えました。
まるで自分の行く末がわかっているかのように。
攻撃的なイブと暫く過ごし、犬舎を離れる時に噛まれるのを覚悟でそっと手を出しました。
するとペロっと舐めてくれたんです。
その瞬間この子を連れて帰ろう、本当は優しい子だよきっと。
寂しそうな目をしたイブをなんとか幸せにしてやりたい、そう思いました。
我が家の一員になったイブはとても怖がりで何かあるとすぐ吠える。
人間に裏切られたせいなのかまるで疑心暗鬼の塊。
人間は鬼に見え、散歩中にすれ違う自転車も鬼に見え、毎日何かあるとビクッとしながらの散歩は、不安で堪らなかったと思います。
同じ経験をすると人間もきっとそうなるでしょう。
いつも大丈夫、大丈夫と言い聞かせながらなるべくイブに話しかける。
そんな日々を送る中、少しずつ変化が現れます。
ソファに座った私の膝に顔を乗せて来たり、話しかけると、首を傾げながら話を聞くようになり、新しく保護した子猫の面倒をみたり、教育したり。
そして、笑うように顔が穏やかになりました。
ドッグランへ行くと遊んでいる子達を隅っこのほうで見学し、仲間に入っていけないちょっと不器用な一面もありましたが、やはり思った通りのとても優しい子でした。
一方、番犬としてもとても優秀で、私を守ろう、それが自分の仕事だと思っているかのように知らない人には吠えまくっていました(笑)
そんなイブは脳腫瘍を患い、昨年治療の途中で亡くなってしまいました。
僅か5年弱しか一緒に過ごせませんでしたが、今でも毎日必ず思い出し、会いたいなと思う瞬間があります。これほど私に強い思いを残す程、イブは良き相棒であり家族でした。
今後も私は犬と過ごすことでしょう。
私にとって犬はアクセサリーではなく相棒であり家族です。
家族が増えること、医療費が増える事に耐えうる経済力、毎日お世話する労力、犬にとって最も良いと思える環境を整える力、それらが揃わなければ相棒に迎えてはならない。
だから私自身も頑張らねばならないと思っています。
イブはこういった事も含め色々と教えてくれました。
人間と犬の歴史は古く、相棒としても長い歴史があります。
現在でも警察犬、介助犬、盲導犬等、人間は様々な犬に助けられています。
犬は素晴らしい能力の持ち主、また癒しも与えてくれます。
保護犬を家族に迎えたある男性の言葉がとても印象に残っています。
今後もきっと忘れないでしょう。
円で買わずに縁で飼いましょう。
イブありがとう。
鶴屋 さおり
鶴屋さおり様、応援メッセージありがとうございます。
イブは収容当初から唸る、吠えるなどの行動があり、譲渡対象になるか、不可となるかギリギリのところでした。
その後、何とか譲渡対象と判定されたものの、誰にでも譲渡できる仔ではありませんでした。
そんな中、お問合せ頂いた、鶴屋さんとやり取りを重ねました。
お電話やメールのやり取りでイブを任せられる方と思いましたが、譲渡後のことも心配で面会を経て判断することになりました。
センターでイブに会ってくださった鶴屋さん、イブの犬舎の前で長い時間座り、イブと向き合っておられました。
その時もイブは吠えたり唸ったりしていましたので、お断りされるかな、と思っていました。
私自身は、鶴屋さんに実際お会いし、少し時間はかかるかもしれないけど、何とかイブをお願いしたいという思いでした。
帰り際に鶴屋さんが言われました。「イブは最後にペロッと手を舐めてくれたのですよ」と。
それから前向きにイブのお迎えを考えてくださった鶴屋さんですが、繊細な愛猫ちゃんとの相性などが心配で、一時は断念されました。
しかし、何度もやり取りを重ね、最後はイブを迎えることを決心してくださったのです。
当時は、期限が過ぎても里親様が見つからず、行き場のない仔は殺処分となってしまいます。
イブを任せられる方は鶴屋さんしかいない、と思っていた私は安堵と感謝の気持ちでいっぱいでした。
譲渡後、イブに向き合い、猫ちゃんとの関係もうまく誘導してくださった鶴屋さん。
そこには沢山のご苦労もあったことと思います。
岡山で行われたイベントにイブを連れて会いに来てくださったことがありました。
イブはすっかり鶴屋さんの家族になって、自信満々なお顔になっていました。
どれだけ嬉しかったことでしょう。
幸せに暮らしていたイブでしたが、脳腫瘍が見つかり、残念ながら治療中にお空に逝ってしまいました。
ですが、鶴屋さんの元で深い愛情に包まれて暮らすことができ、イブは本当に幸せだったと思います。
今回、イブの収容時のお写真使用のお願いにも、「イブも喜ぶと思います」と快く承諾してくださいました。
私も会のメンバーも写真を見るたびにイブを想っています。
お空にいるイブがこうしてまた私達の前に姿を現してくれたことが嬉しく、イブにお礼を言いたいです。
「イブ、ありがとう。そうそう、お空で種っ子達にワンワン吠えたらダメだよ。」
轟木 絵理
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センターで命の危機にある全ての命を守りたい!念願の保護ハウスを一刻も早く開設したい!
私たちが保護ハウス開設に向けて挑戦したクラファンも残すところ27日となりました。
いつも私たちに寄り添い応援して下さっているご支援者の皆様、里親の皆様方、本当に本当に有難うございます!
皆様からの拡散力がなによりも説得力のあるものになります!
引き続き最後の最後まで、どうか応援していただけたら本当に嬉しいです!
また、このクラファンをきっかけに、初めて私たちの活動を知って下さり応援して下さった皆様、ご縁とご支援に心から感謝しています。
私たちだけでの拡散力には限界があります。
どうかお一人でも多く応援の輪が広がるようにこれからも皆様のお力をお貸しくだれば大変嬉しいです!