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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 9-⑩

2018.09.30 23:00


「うそ?…船が動いた」




「バカな…」




船はゆっくりと動き始めた。




「ロープで固定してたから、そんなはずは…」




モーター音と共に波を受けて船体が大きく揺れた。




「…危ない‼」




バランスを崩した隆二を臣が支えた。




「わりぃ…」




操縦席の屋根に手を添えて臣が踏ん張っている。




「舵が…」




「…まさか?自動操縦とか」




船はひとりでに舵を切り、マリーナを出て大海原へと出航し始めた。




「お…臣、止めてよ‼」




「無理だよ!俺、船の操縦なんかできねぇし…」




「航路とかわかんないし…真っ直ぐ進んだら他の船にぶつかるんじゃないの?」




隆二がそういった矢先に、前方に漁船が迫ってきた。




「え?どーすんの!ぶつかるよ‼」




「隆二‼伏せろ❗」




臣が咄嗟に隆二を引き寄せ、抱き抱えてしゃがみこんだ。




自分の体全体で隆二に覆い被さった。




「…おみ!?」




二人同時に目を固く閉じて衝撃に備えたが、何も変化はなかった。




臣がゆっくり顔を上げた。




船は漁船をかわして悠々と沖を目指している。




「…どうやら、航路もインプットされてるみたいだ」




「…インプットって」




「この船はどこに向かうの?」




「…俺にも、見当がつかないよ」





to be continued…